土づくり(10㌃当たり)
稲の生育を助けるため、田植えの10日前までに下記の土壌改良材をいずれか必ず施します。
粒状珪酸苦土鉄 120㌔
鉄強化美土里 60㌔
※野菜や麦類跡地では、残さの腐熟を促すため、基肥用の豊土サングリーンを5~
10㌔施します。
倒伏軽減施肥基準
野菜跡地などの場合に施します。表1 あきたこまち・コシヒカリ施肥基準
病害虫防除薬剤の箱施用(1箱当たり)
田植え前日か当日に必ず箱に施します。極早生品種
フルサポート箱粒剤 50㌘(いもち病や紋枯病、害虫の同時防除)中生品種及びいもち病の多発地域
デジタルバウアー箱粒剤 50㌘(いもち病やツマグロヨコバイ、ウンカ類の同時防除)
穂肥の施用時期(表1~4)
にこまる・・・出穂20日前あきたこまち・・・出穂20~15日前
コシヒカリ・・・出穂15~13日前
栽植密度
1株3~4本で、あきたこまちとコシヒカリは坪当たり50~60株、にこまるは37~50株を植えます。
普通化成施肥基準
表2 あきたこまち施肥基準表3 コシヒカリ施肥基準
表4 にこまる施肥基準
省力施肥基準
表5 省力施肥(穂肥を使用しない)タイプ (kg/10a)
※極早生品種にはPKミックスを必ず施します。
※側条施肥田植機の場合は基肥を20%程度減肥します。
表6 水稲防除剤使用基準 (10a当たり)
ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)対策
早期発見に努め、貝や卵塊を見つけたら、物理的防除(補殺)や薬剤防除をしましょう。また、厳冬期は耕起等をし、越冬貝を砕きます。
薬剤防除(移植後・10㌃当たり)
・ジャンボたにしくん(殺貝効果) 1~2㌔(収穫60日前まで2回以内)・スクミハンター(食害防止効果・残効2週間) 1~2㌔
(収穫45日前まで3回以内)
いずれも、3~5㌢の湛水状態で均一に散布し、散布後7日間は落水やかけ流しをせず、湛水状態を保ちます。
除草剤使用の注意事項
・雑草の多い圃場は体系坊除をしましょう。・レンコンやクワイ、せりなどは生育を阻害する恐れがあるため、隣接する圃場に十分
注意します。
・除草剤の拡散が悪くなるため、アオサが多発するところは発生後、田植え直後に除草
します。
・高温時は、クリンチャーバスME液剤の散布を避けます。展着剤は使用しないで下さ
い。
水管理
・植えつけ後から活着期・・・湛水・分けつ期・・・浅水間断潅水
・中干し・・・目標茎数の70~80㌫で開始
目標茎数はあきたこまちで24本、コシヒカリで22本、にこまるで28~32本です。
省力施肥と疎植栽培は、強い中干しを避けます。