2016年6月1日水曜日

6月 水稲


土づくり(10㌃当たり)


 稲の生育を助けるため、田植えの10日前までに下記の土壌改良材をいずれか必ず施します。

 粒状珪酸苦土鉄   120㌔

 鉄強化美土里   60㌔

 ※野菜や麦類跡地では、残さの腐熟を促すため、基肥用の豊土サングリーンを5~
  10㌔施します。

倒伏軽減施肥基準

野菜跡地などの場合に施します。

表1 あきたこまち・コシヒカリ施肥基準


病害虫防除薬剤の箱施用(1箱当たり)

田植え前日か当日に必ず箱に施します。

極早生品種

フルサポート箱粒剤   50㌘(いもち病や紋枯病、害虫の同時防除)

中生品種及びいもち病の多発地域

デジタルバウアー箱粒剤   50㌘
                                      (いもち病やツマグロヨコバイ、ウンカ類の同時防除)

穂肥の施用時期(表1~4)

にこまる・・・出穂20日前

あきたこまち・・・出穂20~15日前

コシヒカリ・・・出穂15~13日前

栽植密度


 1株3~4本で、あきたこまちとコシヒカリは坪当たり50~60株、にこまるは37~50株を植えます。

普通化成施肥基準

表2 あきたこまち施肥基準


表3 コシヒカリ施肥基準


表4 にこまる施肥基準


省力施肥基準


表5 省力施肥(穂肥を使用しない)タイプ (kg/10a)


 ※極早生品種にはPKミックスを必ず施します。
 ※側条施肥田植機の場合は基肥を20%程度減肥します。

表6 水稲防除剤使用基準 (10a当たり)


ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)対策


 早期発見に努め、貝や卵塊を見つけたら、物理的防除(補殺)や薬剤防除をしましょう。また、厳冬期は耕起等をし、越冬貝を砕きます。

薬剤防除(移植後・10㌃当たり)

・ジャンボたにしくん(殺貝効果)   1~2㌔(収穫60日前まで2回以内)

・スクミハンター(食害防止効果・残効2週間)   1~2㌔
                                                                           (収穫45日前まで3回以内)

 いずれも、3~5㌢の湛水状態で均一に散布し、散布後7日間は落水やかけ流しをせず、湛水状態を保ちます。

除草剤使用の注意事項

・雑草の多い圃場は体系坊除をしましょう。

・レンコンやクワイ、せりなどは生育を阻害する恐れがあるため、隣接する圃場に十分
 注意します。

・除草剤の拡散が悪くなるため、アオサが多発するところは発生後、田植え直後に除草
 します。

・高温時は、クリンチャーバスME液剤の散布を避けます。展着剤は使用しないで下さ
 い。

水管理

・植えつけ後から活着期・・・湛水

・分けつ期・・・浅水間断潅水

・中干し・・・目標茎数の70~80㌫で開始

 目標茎数はあきたこまちで24本、コシヒカリで22本、にこまるで28~32本です。
 省力施肥と疎植栽培は、強い中干しを避けます。

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