2021年5月1日土曜日

5月 久万高原清流米

 

初期の病害虫防除

苗箱処理剤

デジタルコラトップアクタラ箱粒剤    一箱当たり 50㌘

 田植えの前日に散布すると効果が高まります。苗の露を払い取り、施用量を守って均一に散布します。

 散布後に再度、ホウキなどで表面をなで、薬剤が確実に定着するよう潅水します。

初期の除草

 除草効果を高めるため、初期除草剤と一発処理除草剤との体系処理をします(どちらも使用回数1回)。

初期除草剤(10㌃当たり)

サインヨシフロアブル 500㍉㍑(代かき後または田植え直後〜ノビエ1葉期)

 ただし、代かき後に使う場合は、除草剤を散布してから必ず一週間以上あけて田植えをします。

田植え後の一発処理除草剤(10㌃当たり)

①メガゼータ1㌔粒剤    1㌔ (移植直後〜ノビエ3葉期)

②メガゼータフロアブル500㍉㍑

③メガゼータジャンボ  400㌘ (田植え後5日〜ノビエ3葉期)

 ただし、すべて田植え後30日まで

散布時の注意点

・基準散布量を必ず守りましょう。

・除草剤の効果は、水管理で大きく変わります。土壌が水面上に露出すると効果が落ちるため、代かきで表面を平らにし、散布後は最低3日間、堪水状態を保ちます。

・水持ちの悪い田は、5㌢程度の深水にします。畦や水口、水尻の不良田、オーバーフロー田でも効果が落ちるため、水漏れがないか田んぼの周囲を確認します。

・風の強い時に除草剤を散布すると、風下側に薬剤が偏り薬害の発生が助長されるため、風のないときに散布します。

施肥設計

病害虫防除体系





5月 水稲

 

育苗

床土準備

 農協育苗培土またはPH5〜5.5に調整した、病害虫のない清潔な土壌を使います。床土は1

0㌃当たり100㍑を準備します。

種子の処理順序

乾籾↓塩水選→水洗い→種子→消毒浸種→催芽→播種

※籾種を10㌃当たり4㌔準備します。

※必ず3年に1度は種子を更新します。

種子消毒

 スポルタックスターナSE200倍とスミチオン乳剤1000倍を混用し、24時間浸漬します。

※処理中は時々、かくはんしましょう。

 種子は、網袋の8分目程度を目安に入れて消毒します。

播種時期と浸種日数(図1・表1)

 発芽を均一にするため、鳩胸状態になるまで浸種します。積算温度は100℃で、種子消毒日数は浸種日数に含みます。

 田植え予定日から逆算して、20〜25日前に播種します。





播種と栽培密度

 催芽籾を一箱当たり180㌘播きます。一坪当たり50〜60株、一株当たり3、4本植えます。1

0㌃当たりで16〜20箱ほど必要です。

野菜・麦作跡地の残さ腐熟促進

 豊土サングリーン元肥用    10㌃当たり 5〜10㌔

土壌改良材( 10㌃当たり)

 稲の生育を促すため、田植えの10日前までにいずれかの土壌改良材を施します。

・粒状珪酸苦土鉄    120㌔

・鉄強化美土里      60㌔

病害虫防除

苗箱施用剤

・サンエース箱粒剤   50㌘/箱 (移植3日前〜移植当日まで1回)

対象病害虫

いもち病・紋枯病・稲こうじ病・もみ枯細菌病・ツマグロヨコバイ・ウンカ類・イネツトムシ・イネミズゾウムシ・イネドロオイムシ・フタオビコヤガ・コブノメイガ・ニカメイチュウ

使用方法

 移植前日から当日に一箱当たり50㌘を均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とします。

5月 タマネギ

 


☆赤文字の農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

病害虫防除(下表)

 気温の上昇と降雨により、病害が発生しやすくなります。腐敗を防ぐため、定期防除を徹底します。
 品質を向上させるため、防除時にマイルドカルシウムを800倍に薄めて混用します。
 展着剤のまくぴかは散布量に合わせて、5000倍にして使います。



除草

 雑草は引き抜かず、地際部で切除してほ場外に持ち出します。引き抜くとタマネギの根がちぎれ、ねぎボウズが発生しやすくなります。

5月 スイートコーン

 


☆赤文字の農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

潅水

 株の大きさに合わせて、潅水量を徐々に増やしていきます。雄花が見え始めてからは、収穫まで土壌を乾燥させないようにします。

追肥( 10㌃当たり)

 本葉6〜8枚頃と雄穂出穂前に、NK化成32号を30㌔ずつ施します。

病害虫防除




5月 柑きつ

 


☆赤文字の農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。

 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。


温州みかんの着花対策

着花不足樹

①着花が極端に少なくなることが予想される樹は、つぼみの有無を確認してからせん定します。

②前年に果実がなった果梗枝を半分ほど取り除き、発育枝の発生を抑えます。

③できるだけ結果母枝が残るよう、軽くせん定するのが基本ですが、強い立ち枝は基部から取り除きます。

④強い新梢が多く発生すると、花と養分を競合するため、落花が多くなります。花に被さっている新梢や花の近くの新梢を間引きます。

着花過多樹

 新梢が少ない場合は、満開までに摘蕾か予備枝を再設定します。新梢の確保には摘蕾が効果的ですが、労力的に困難な場合は予備枝を再設定します。

 新梢発生後は、エカキムシとアブラムシを防除します。

苦土欠乏対策(10㌃当たり)

 苦土欠乏症が発生した園地では、硫酸マグネシウムを60㌔施します。

苗木の管理

 春芽は一芽に1本となるよう芽かきし、8枚目の葉を摘芯して夏芽を発生させます。

 土壌を乾燥させないよう、園地全体に潅水します。

病害虫防除

・訪花害虫・エカキムシ・アブラムシ

 スミロディー乳剤   1500倍

(かんきつ〈みかん除く〉は収穫14日前まで3回以内、みかんは収穫14日前まで4回以内)

・灰色かび病(落弁期)

 ファンタジスタ顆粒水和剤   4000倍

(かんきつ〈みかん除く〉・みかんともに収穫14日前まで3回以内)

・かいよう病(落花直後)

 コサイド3000  2000倍

      +

 クレフノン   200倍

・ミカンサビダニ・カイガラムシ類(落弁後5〜10日後)

 アプロードエースフロアブル   1000倍

(かんきつ〈みかん除く〉は収穫45日前まで1回以内、みかんは収穫14日前まで1回)

・黒点病

 6月上旬

 エムダイファー水和剤  600倍

 (かんきつ〈みかん除く〉は90日前まで2回以内、みかんは収穫60日前まで2回以内)

      +

 アビオン-E  1000倍

 (日数と使用回数に制限なし)

5月 エダマメ

 


品種と播種量(10㌃当たり)

 「えぞみどり」または「とびきり」    7㍑

播種

 一穴に二粒ずつ播きます。適度な土壌水分が必要なため、乾燥時はたっぷり潅水します。種が隠れる程度に覆土し、寒冷紗をベタ掛けします。

栽植密度

 畝幅150㌢、株間30㌢、3条

施肥(10㌃当たり・レタス跡作以外)

・堆肥        1000㌔
・粒状苦土石灰     120㌔
・BMリンスター     20㌔
・農協専用化成500    30㌔

潅水と葉面散布

 開花期以降は、特に乾燥を嫌うため、たっぷり潅水します。
 開花期から10日ごとに、ガイピープロ1000倍を葉面散布します。
 子実肥大期は、ポン液肥2 号600倍を葉面散布します。

収穫

 収穫適期が短いため、未熟や過熟に注意して収穫します。

除草剤

 雑草生育期にバスタ液剤300㏄を水100㍑に溶き、畝間処理します(収穫14日前まで3回以内)。

病害虫防除(10㌃当たり)

 展着剤のまくぴかは散布量に合わせて、5000倍にして使います。


5月 久万高原野菜 ピーマン

 

☆赤文字の農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

育苗管理

 昼間は日照量を確保しながら、ハウス内を換気し、夜間は保温に努めます。葉が重なり始めたら、日光が作物全体に当たるよう鉢の間隔を広げます。
 アブラムシ類対策として、アドマイヤー水和剤を2000倍に薄めて散布します(収穫前日まで2回以内)。
 鉢を広げた頃に葉の色が淡く肥料切れしそうな苗があれば、早めに追肥します。
 定植7日前頃から、苗を徐々に外気温に慣らします。
 軟腐病を予防するため、ドイツボルドーAを800倍に薄め、散布します(日数と使用回数に制限なし)。

定植準備

 定植2週間前までに基肥を施しておきます。土壌水分を確保してからマルチを張り、早めにほ場を準備しておきます。
 乾燥に弱いため潅水チューブを設置し、作柄の安定に努めます。特に水田での栽培は高畝にし、排水対策を万全にします。

定植

 晴れの日の午前中に定植します。植穴にオリゼメート粒剤を一株当たり5㌘施した後は、深植えにならないよう定植します。

5月 久万高原野菜 トマト

 

定植

 根の色が白く根鉢が回っており、開花始め頃の晴天時に定植します。定植後は、鉢土と畝土の隙間をなくすように軽く潅水します。苗が倒れないように誘引し、草姿を整えます。

 マルチと畝土に隙間が生じる場合は、土を乗せるなどして隙間をなくします。

 活着するまでは、こまめな温度や潅水管理に努め、午前中に潅水します。

防除

 早めにほ場周辺を除草します。「病気は予防、害虫は早期防除」の意識で随時観察します。

 病害虫の被害にあった株は早めに取り除き、被害まん延を防ぎます。

 定植時は植穴にベスドガード粒剤を一株当たり1〜2㌘施し、土壌混和します。

5月 松山長なす

 

☆赤文字の農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

本支柱立て

U字仕立て

 パイプ支柱は二畝をまたいで、3㍍間隔に立てます。畝から80㌢の高さにマイカー線を張り、主柱が45度になるように誘引します。



ホルモン処理

 石ナスと落花を防ぐため、開花前日または当日の午前中にトマトトーンを50倍に薄め、単花処理します。

潅水

 定植直後は、土壌を乾燥させないよう株元にたっぷり潅水し、乾燥が続く場合は2〜3日おきに潅水します。

病害虫防除

・うどんこ病
 プロパティフロアブル3000倍 (収穫前日まで3回以内)

・アブラムシ類・アザミウマ類・コナジラミ類
 モスピラン顆粒水溶剤 1000倍
 (収穫前日まで5回以内)

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