2022年5月1日日曜日

5月 おこめ

久万高原清流米

初期の病害虫防除

苗箱処理剤

デジタルコラトップアクタラ箱粒剤  一箱当たり 50g
 田植えの前日に散布すると効果が高まります。苗の露を払い取り、施用量を守って均一に散布します。  
 散布後に再度、ホウキなどで表面をなで、薬剤が確実に定着するよう潅水します。

初期の除草

 除草効果を高めるため、初期除草剤と一発処理除草剤との体系処理をします(どちらも使用回数1回)。

初期除草剤(10a当たり)

①ピラクロンフロアブル 500㎖
②ピラクロン1㎏粒剤  1㎏植代後〜移植7日前または、移植直後〜ノビエ1.5葉期
(ただし、移植後30日まで) ただし、代かき後に使う場合は、除草剤を散布してから必ず
1週間以上あけてから田植えをします。

田植え後の一発処理除草剤(10a当たり)

①メガゼータ1㎏粒剤  1㎏  (移植直後〜ノビエ3葉期)
②メガゼータフロアブル 500㎖
③メガゼータジャンボ  400g (田植後5日〜ノビエ3葉期) ただし、すべて田植え後30日まで

散布時の注意点

・基準散布量を必ず守りましょう。
・除草剤の効果は、水管理で大きく変わります。土壌が水面上に露出すると効果が落ちる ため、代かきで表面を平らにし、散布後は最低3日間、堪水状態を保ちます。
・水持ちの悪い田は、5㎝程度の深水にします。あぜや水口、水尻の不良田、オーバー
 フロー田でも効果が落ちるため、水漏れがないか田んぼの 周囲を確認します。
・風の強い時に除草剤を散布すると、風下側に薬剤が偏り薬害の発生が助長されるため、
 風のないときに散布します。









5月 おこめ

 平野部の水稲

種子消毒

 スポルタックスターナSE200倍とスミチオン乳剤1000倍を混用し、24時間浸漬します。
※処理中は時々かくはんします。種子は、網袋の8分目程度を目安にしましょう。

播種時期と浸種日数(表1)

 発芽を均一にするため、鳩胸状態になるまで浸種します。積算温度は100℃で、種子消毒日数は浸種日数に含みます。田植え予定日から逆算して、20〜25日前に播種しましょう。

播種と栽培密度

 一箱当たり催芽籾を180g まきます。10a当たり16〜20箱です。





苗立枯病・ムレ苗予防

 タチガレン液剤1000倍 播種直後に育苗箱1箱当たり 1ℓ潅注

カビ・立枯病の発生時 

 ダコレート水和剤500倍  育苗箱1箱当たり0.5ℓ潅注
 播種14 日後まで2回以内

※愛媛県特別栽培農産物として 栽培する米は、その栽培指針 に基づき栽培してください。


5月 おこめ

 苗づくりは温度や水管理が大切!

育苗管理上のポイント

種もみの浸種・催芽を適正に

 種もみは、芽の長さ1㎜の鳩胸状態に催芽してから播種しましょう。(図1)

高温や低温に注意

 播種後積み重ねて出芽させる場合、置き場所によっては内部が30℃を超える場合がありますので、遮光する必要があります。また、気温の低い地域では低温にも注意が必要です。

適切な水管理

 出芽後、平らに並べてからの水管理は非常に重要です。近年は育苗期間中に高温・乾燥が続くことがあり、1日数回の潅水が必要になることもあります。乾燥で苗が傷むだけでなく根にも影響し、田植え後の活着や生育が悪くなることがあります。

平野部の水稲

種子消毒

 スポルタックスターナSE200倍とスミチオン乳剤1000倍を混用し、24時間浸漬します。
※処理中は時々かくはんします。種子は、網袋の8分目程度を目安にしましょう。

播種時期と浸種日数(表1)

 発芽を均一にするため、鳩胸状態になるまで浸種します。積算温度は100℃で、種子消毒日数は浸種日数に含みます。田植え予定日から逆算して、20〜25日前に播種しましょう。

播種と栽培密度

 一箱当たり催芽籾を180g まきます。10a当たり16〜20箱です。



5月 タマネギ

 病害虫防除

 べと病や白色疫病などの病害や、アザミウマ類などの害虫の発生が多くなるので、定期的に防除を行いましょう。4月から収穫までの防除をしっかり行うと、貯蔵中の腐敗を抑えることができます。

病害防除

・ジマンダイセン水和剤   400〜600倍(収穫3日前まで 5回以内)

・セイビアーフロアブル20 1500倍 (収穫前日まで 3回以内) など

害虫防除

モスピラン顆粒水溶剤  2000倍 (収穫7日前まで 3回以内)

・エルサン乳剤  1000倍 (収穫7日前まで 2回以内)など

※赤字の農薬は、毒物劇物農薬に該当します。ご購入には印鑑が必要ですのでご持参ください。

収穫

 5月、6月になると地上部が倒れるので、全体の8割が倒れたとき、天気の良い日を選び一斉に抜き取りましょう。長期保存なら、そのまま畑に並べて数日乾かし、収穫します。保存は5球ぐらいを束ね、風通しの良い場所に吊るし、途中で腐った球が出たら必ず取り除きます。







5月 エダマメ

 間引き・追肥

 葉色が薄いようであれば、間引き時に追肥します。化成肥料を1a当たり5㎏程度施します。

潅水

 生育初期はやや控えめにしますが、開花が始まればやや多めにし、莢の生育を促しましょう。

病害虫防除

 開花期以降にカメムシの被害にあうと実が太らなかったり、食べたときに苦みが出たりするので適宜防除します。

・アルバリン顆粒水溶剤  2000倍 (収穫7日前まで 2回以内)

・トレボン乳剤  1000倍 (収穫14日前まで 2回以内)など






5月 ピーマン

 整枝・摘果

 一番花のところの第一次分枝より下のわき芽は晴天時に除去します。第二次分枝の4本を主枝にして斜め45度に誘引します。フラワーネットなどを水平に2〜3段張り、枝が垂れないようにする方法もあります。

 第二次分枝より上の枝は放任としますが、枝が込み合ってくると着色不良や病害虫が発生しやすくなるので枝の間引きをし、株の中に光線を入れ風通しを良くします。樹勢維持のため、奇形果や病害虫の被害果は早めに摘果をします。

潅水

 収穫初期からは、2〜3日間隔で潅水し、通路が常に湿っている状態を保つことが重要です。

追肥

 1回目は収穫が始まってから、それ以降は20〜25日ごとに化成肥料を1a当たり2㎏施します。








5月 スイートコーン

 間引き

 本葉が2枚になったら、弱い苗を抜き取って2本立ちにします。その後、本葉が5〜6枚になったら、2回目の間引きをして1本立ちにします。

追肥

 本葉7〜8枚頃と雄花が見え始めたころの2回、化成肥料を1a当たり3㎏施し、潅水しま

す。



5月 ナス

 仕立て方

 収穫期間が長いため、畝の両側に支柱を設置し、針金やマイカー線を張って主枝の角度が4

5度になるようひもで誘引し、v字型の樹形にしましょう。〇主枝4本仕立てにします。

第1主枝…1番花がついている枝

第2主枝…第1主枝1番花の下の芽

第3主枝…主枝2番花の下の芽

第4主枝…第2主枝の1番花の下の芽

 まず、両側に1本ずつ強い枝を誘引し、その後1本ずつ基部に近い2本の強い枝を伸ばし4本仕立てとします。その後は下葉や収穫節の親葉を除去します。

その他の管理

 株元から発生しているわき芽を除去します。 トマトトーン50倍を花に噴霧して着果を促します。



5月 トマト

 追肥と潅水

 第1花房の実がピンポン玉ぐらいの大きさになったころ(3段目の花房開花時)、樹勢が強
くなければ1回目の追肥をし、以後20日ごとに化成肥料を1a当たり2㎏施します。潅水は、
定植直後から3段目の花房開花までは樹勢が強くならないように控えめにしましょう。

整枝・芽かき・摘芯

 葉の付け根から出るわき芽はかぎ取り、主枝1本仕立てにします。

摘葉・摘果

 収穫の終わった花房より下は摘葉します。摘果は、1花房で3〜4個の着果を目標に、樹勢によって加減します。

その他の管理

 トマトトーン(気温20℃以下は50倍、20℃を超えたら100倍)を花に噴霧して着果を促し
ます。









5月 きゅうり

 支柱立てネット張りと整枝

 早めに支柱を立てネットを張って、誘引の準備をします。下から5節までの子づるは早めに除去します。6節目からの子づるは、2枚の葉を残してその先は摘芯します。下段から発生する孫づるは地面につかないように葉を1〜2枚残して摘芯。中段以上の孫づるは放任し、隣の株と重なるようなら適宜摘芯します。力強い成長点の孫づるを2〜3本程度残し、上に誘引して株の勢いを保つようにします。

                                                      

摘葉・摘果

 主枝の葉が過繁茂になり果実に光線が当たらない場合は、古葉を中心に摘葉します。奇形果などは小さいうちに摘果し、樹勢を維持させましょう。

追肥と潅水

 活着後は潅水をやや控えて根をできるだけ深く張らせましょう。雌花が開花するころから潅水量をやや増やし、果実肥大や側枝の発生を促します。 追肥は、定植15日後くらいから、15〜20日おきに化成肥料を1a当たり2㎏施します。








★青空土男から5月の農作業アドバイス★

 夏野菜の整枝や仕立て方





 










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