2023年1月1日日曜日
1月冬野菜
野菜の寒さ対策
11月下旬を過ぎると低温のため、特に軟弱野菜は正常に生育しなくなります。
不織布を用いる簡単な対策です。
低温期になると露地では種まきができませんが、ビニールやポリフィルムを用いてトンネル栽培すれば真冬から早春にかけて良品を収穫することができます。
①農業用ビニール=塩化ビニール樹脂製フィルム(通称・農ビ)
Ⅱ「ベタ掛け被覆」
青空土男からの1月の農作業アドバイス
冬場の基本管理、苦土石灰の施用とマシン油乳剤の散布!
苦土石灰の施用(10a当たり)
土壌酸度を矯正するため、2月上旬までに苦土石灰を100㎏ 施します。
マシン油乳剤の散布
収穫後に樹勢が回復したら、カイガラムシ類対策として、晴天が2、3日続く暖かい日に「マシン油乳剤95」を45倍に薄め散布します。樹勢回復のため「尿素」400倍を添加しましょう。
マシン油乳剤は主成分が「機械油」です。薄めて散布することで、カイガラムシやハダニ表面を油分で被膜して窒息死させます。ハダニの卵にも効果があります。そのため、葉の裏や幹・幹の割れ目などにも薬液がかかるように丁寧に散布しましょう。
「マシン油乳95」の散布は、樹体にも影響があります。樹勢が弱っている場合には散布を控えるか「ハーベストオイル」80倍の散布にしましょう。
〈写真提供:JA全農えひめ〉
寒害対策
風が当たりやすい園地は、寒冷紗などで被覆します。乾燥が続く場合は、落葉を防ぐため、30㍉程度潅水します。
1月タマネギ
止め肥の時期に気を付けて!
追肥(1a=100㎡当たり)
・NK化成E989 2㎏
極早生・早生品種は、1回目を12月下旬〜1月上旬、止め肥は2月上旬〜中旬頃に施します。
中生・中晩生品種は、1回目を1月上旬、2回目を2月上旬、止め肥は3月上旬頃施します。
※多肥や止め肥の遅れは過繁茂をもたらし、病害虫が発生しやすくなります。また、玉しまりが悪くなり、貯蔵性が低下するので注意しましょう。
タマネギの止め肥とは
タマネギは収獲直前まで肥料が効いた状態だと、収穫後の貯蔵性が低下したり、食味が悪くなります。そこで、玉が肥大してくる前に最後の追肥を行います。この最後の追肥が、止め肥です。
除草
雑草に弱いので、早めに除草を行いましょう。
除草剤を使用する場合(10a当たり)
1月中旬〜下旬に水100ℓに溶いて散布します。
1年生イネ科雑草3〜5葉期
・セレクト乳剤 50〜75㎖
(収穫21日前まで3回以内)
1年生広葉雑草
・アクチノール乳剤
100〜200㎖
(収穫30日前まで2回以内)
青空土男からの1月の農作業アドバイス
ソラマメの除けつ整枝を適切に!
主茎の除去・除けつ整枝
12月下旬〜1月上旬頃、予定の分枝数(5〜6本)になったら、主茎(親茎)を株元より1㎝のところで除去します。その後、遅れて出る細い分枝(側枝)は随時除去します。
※2〜3日降雨の心配がない、天気の良い日に作業を行いましょう。
除けつ整枝の方法
・主茎(親茎)①を除去。
・次に、残す良い分枝(側枝)を選定する。目安としては早期に発生した側枝や、茎が太く充実したものなど。この図では、側枝(②〜⑧)を6〜7本残し、あとは除去する。
寒害・しみ症対策
しみ果や寒害、芯止まり対策として、12月から4月まで定期的に葉面散布します。
・マイルドカルシウム 600倍
(農薬混用時1000倍)
病害虫防除
さび病・輪紋病
・ジマンダイセン水和剤 400倍
(収穫30日前まで3回以内)
〈写真提供:愛媛県農林水産研究所・農業研究部 奈尾〉
アブラムシ類・ハモグリバエ類
・アディオン乳剤 3000倍
(収穫7日前まで3回以内)
※生育初期にガードベイトAを使用した場合、アディオン乳剤と同じ成分のため、両剤の使
用回数は合計3回以内です。
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