2017年6月1日木曜日

6月 トマト


潅水


 排水対策を万全にし、土壌の水分状態を確認します。畝の深層部まで根を張らせるため、活着後は、生長点や茎、葉をしおれさせないよう管理します。
 潅水量は、2段開花頃まではやや少なめにします。その後は、天候や草勢を見ながら徐々に増やします。3段開花頃から自動潅水に切り替えます。
 梅雨期でも、土壌水分や生育を見ながら、潅水量を調節します。

温度管理


 ハウス内の温度は、日中23~28℃に、夜間は12~15℃を目安に管理します。日中は高温多湿にならないよう、ハウスの側面や裾を開けて換気します。気温が下がる夕方までにハウスのビニールを閉め、夜間の地温低下や極端な土壌水分の変化を防ぎます。

追肥


 2段花房が3~4個開花したら潅水量を増やし、草勢を見て追肥します。
 3段花房が開花する頃から本格的に追肥を始めます。草勢のバランスを崩さないよう、生育を見ながら施します。多量に追肥せず、少量ずつ数回に分けます。

摘果


 果実がゴルフボール大になった頃に摘果し、草勢を維持します。着果数の目安は、1~2段花房は3個、3段花房以降は4個です。

受粉処理


 果実を確実に着果させるため、トマトトーンを100~200倍に薄め、少量ずつ噴きかけます。2度がけをせず、気温が上がるにつれ濃度を薄めます。

病害虫防除


 病気を予防し、害虫の早期発見に努め、「久万高原トマト防除暦」を守ります。防除器具はこまめに点検してから使います。防除後は、ホース内の残液などにも注意して洗浄します。

記帳管理


 管理日誌や防除日誌に日々の作業や防除内容などを記入します。

6月 ピーマン


定植


 育苗後期は肥料切れを起こさないよう追肥し、勢いのある苗に仕上げます。また、苗を外気温に慣らすため、育苗ハウスの換気に努めます。
 定植前に、植穴へオリゼメート粒剤を一株当たり5㌘施します。1番花が開花直前で、根が白く、生育が揃った苗を定植します。
 定植する苗は、セルトレイ苗に十分潅水してから丁寧に抜き取ります。
 活着を促すため、晴れた日の午前中に定植します。

定植後の管理


 鉢土と作土が落ち着く程度に潅水します。その後、支柱を立てて誘引します。
 早めに誘引ネットを準備し、草勢維持に努めます。
 第1花は、摘花します。 
 腰まきビニールなどを設置し、保湿と防風対策に努めます。

梅雨期対策


 根は過湿に弱く、雨水などが停滞すると根腐れを起こすため、排水対策を万全にしておきます。

追肥


 樹勢を見ながら、肥料切れを起こさないよう追肥を始めます。

病害虫防除


 圃場の周辺を除草します。「久万高原ピーマン病害虫防除計画」に沿って定期的に防除し、日誌に正確に記入します。

6月 スイートコーン


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

病害虫防除

アワノメイガ(10㌃当たり)

デナポン粒剤5   4~6㌔(収穫21日前まで2回以内)

雄穂抽出期から雌穂抽出期に、株の上から葉の間に均一に散布します。

アワノメイガ・アブラムシ類

プレバソンフロアブル5   2,000倍(収穫前日まで3回以内)
       +
アドマイヤーフロアブル   4,000倍(収穫14日前まで2回以内)

収穫適期


 雌穂の絹糸が出てから25日前後が目安です。絹糸が包葉の先まで褐変し、先端を見て子実もしくは粒の色が、乳白色から乳黄色に変わった頃が適期です。絹糸が黒褐色にならないうちに収穫します。

6月 水稲


土づくり(10㌃当たり)


 稲の生育を助けるため、田植えの10日前までに左記の土壌改良材をいずれか必ず施します。

・粒状珪酸苦土鉄   120㌔

・鉄強化美土里   60㌔

※野菜や麦類跡地では、残さの腐熟を促すため、元肥用の豊土サングリーンを5~10
 ㌔施します。

倒伏軽減施肥基準

野菜跡地などの場合に施します。


病害虫防除薬剤の箱施用(1箱当たり)

田植え前日か当日に必ず箱に施します。

極早生品種

フルサポート箱粒剤   50㌘(いもち病や紋枯病、害虫の同時防除)

中生品種及びいもち病の多発地域

デジタルバウアー箱粒剤   50㌘
              (いもち病やツマグロヨコバイ、ウンカ類の同時防除)

栽植密度


 一株3、4本で、あきたこまちとコシヒカリは坪当たり50~60株、にこまるは37~50株を植えます。

ジャンボタニシ対策(スクミリンゴガイ)


 早期発見に努め、貝や卵塊を見つけたら、物理的防除(補殺)や薬剤防除をしましょう。また、厳冬期は耕起等をし、越冬する貝を砕きます。

薬剤防除(移植後・10㌃当たり)

・ジャンボたにしくん(殺貝効果)1~2㌔(収穫60日前まで2回以内)

・スクミハンター(食害防止効果・残効2週間)1~2㌔
                         (収穫45日前まで3回以内)

※いずれも、3~5㌢の湛水状態で均一に散布し、散布後7日間は落水やかけ流しを
 せず、湛水状態を保ちます。

普通化成施肥基準(表1~3)


表1

表2

表3

省力施肥基準


除草剤使用基準


除草剤使用の注意事項

・雑草の多い圃場は体系防除をします。

・レンコンやクワイ、セリなどは生育を阻害する恐れがあるため、隣接する圃場に十分
 注意します。

・アオサが多発するところは発生後では、除草剤の拡散が悪くなるため、田植え直後に
 使います。

・高温時は、クリンチャーバスME液剤の散布を避けます。展着剤は使わないでくださ
 い。

水管理

・植付け後から活着期・・・湛水

・分けつ期・・・浅水間断潅水

・中干し・・・目標茎数の70~80㌫で開始

 省力施肥と疎植栽培は、強い中干しを避けます。

目標茎数


・あきたこまち・・・24本

・コシヒカリ・・・22本

・にこまる・・・28~32本

6月 タマネギ


収穫・貯蔵


 茎葉が自然に60~70㌫ほど倒伏し、晴天が続いた後に収穫します。
 茎は10㌢程度残して切り、コンテナに7割程度入れて、風通しが良く涼しいところで貯蔵します。

病害虫防除

灰色腐敗病

セイビアーフロアブル20   1,500倍(収穫前日まで3回以内)
       +
マイルドカルシウム   800倍

※展着剤は、まくぴか5,000倍を加えて防除します

6月 モモ


5月に生理落果が終わるため、摘果(下表)と袋かけをします。


残す果実


 下向きか横向きにつく、縦長で大きい果実を残します。
 丸い果実は核割れしやすく、小果や先端の尖った果実は、生理落果や発生不良になりやすいため、摘果します。奇形果や傷果なども摘みます。
 日当たりのよい上部は多めに果実を残し、樹勢の弱い樹はやや強めに摘果します。

袋かけ


 仕上げ摘果が終わり次第、病害虫を防除し、果実が袋の中央にくるよう、しっかりと止金をします。

6月 柑きつ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

摘果

温州みかん

≪樹冠上部摘果≫
 隔年結果の著しい園では、7月上旬までに樹冠外周と上部を全摘果し、下垂枝と樹冠内に着果させます。樹冠上部と主枝先端を成木で1㍍、10~15年生で50㌢全摘果します。

≪枝別全摘果≫
 着果の多い樹は7月上旬までに、直径2㌢程度の枝を樹全体の3分の1選んで全摘果し、夏芽を発生させ、来年の結果母枝を確保します。
 摘蕾や再予備枝を設定した枝に着果している場合も全摘果します。

夏肥の施用(10㌃当たり)

果実肥大や新梢の充実、樹勢の維持に欠かせないため、必ず施します。

普通温州
 6月上旬
  農協果樹配合   60~70㌔

早生伊予柑
 6月下旬
  農協果樹配合   100~130㌔

苗木の管理

・主枝候補の枝は、支柱を立てて誘引します。

・黒マルチや敷草で乾燥を防ぎます。

・エカキムシやアブラムシを防除します。

・定植1か月後から月1回、果樹配合を1本当たり二握りほど根の外側に施します。

病害虫防除

チャノキイロアザミウマ・ゴマダラカミキリムシ・コナカイガラムシ類

モスピラン顆粒水溶剤   2,000倍(柑きつ収穫14日前まで3回以内)

かいよう病(6月中旬・応急)

コサイド3000   2,000倍
       +
クレフノン   200倍

黒点病(6月下旬頃)

ジマンダイセン水和剤   600倍
  (温州みかん収穫30日前まで4回以内、その他柑きつは90日前まで4回以内)

ミカンサビダニ・チャノホコリダニ・ミカンハダニ(6月下旬〜7月上旬)

ハーベストオイル   150倍
        +
コテツフロアブル   6,000倍(柑きつ収穫前日まで2回以内)

※高温時は散布しないでください。
※ハーベストオイル散布後20日間は、全ての農薬の使用を控えてください。

6月 エダマメ


品種と播種量(10㌃当たり)


 「えぞみどり」   7㍑

播種


 適度な土壌水分が必要なため、乾燥時はたっぷり潅水してから播種します。3条マルチの両サイドに二粒ずつ、中央に一、二粒を直播きします。

施肥(レタス栽培跡以外10㌃当たり)


 堆肥1㌧を施します。粒状苦土石灰を120㌔、BMリンスターと専用化成500を20㌔ずつ施します。

潅水


 開花期に土壌が乾燥すると、不稔莢が発生しやすくなります。開花期以降は土壌を乾燥させないよう、適期に畝間潅水します。

液肥散布

開花期

10日ごとにガイピープロ1000倍を葉面散布します。

除草剤(雑草生育期)

バスタ液剤   300㍉㍑/水100㍑(畝間処理・収穫14日前まで3回以内)

病害虫防除

6月 松山長なす


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

誘引

U字仕立て(図1)


 1番果がある主枝とその下の強い枝を、両側へ1本ずつ誘引します。その2本の分岐部に近い強い枝を、1本ずつ伸ばし4本仕立てにします。樹勢を安定させるため、主枝の角度は45度前後にします。

図1

せん定


 側枝はつぼみより上の葉を1枚残して摘芯します。(図2)
 収穫と同時に枝元の一芽を残してせん定します。(図3)
 収穫が終わるまで図2・3の作業を繰り返します。

図2
図3

病害虫防除

アブラムシ類・アザミウマ類・テントウムシダマシ類・コナジラミ類

モスピラン顆粒水溶剤   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

褐色腐敗病

ランマンフロアブル   2,000倍(収穫前日まで4回以内)

うどんこ病

ラリー水和剤4,000倍(収穫前日まで4回以内)

このページの先頭へ