2016年8月1日月曜日

8月 ピーマン


草勢維持


 果実の着果や肥大による負担を減らすため、適期に潅水し、ガイピープロ800倍を7~10日ごとに葉面散布します。

病害虫防除

軟腐病

ドイツボルドーA800倍を定期的に散布します。

収穫


 取り遅れがないよう、L・2L果を中心に適期に収穫します。

防風・排水対策


 事前に防風ネットを張り、排水溝を点検します。台風通過後は、防除およびガイピープロ800倍を7~10日おきに葉面散布し、早期の樹勢回復に努めます。

8月 久万高原清流米


水管理


 幼穂形成期から穂ばらみ期、出穂期にかけて、最も水を必要とする時期です。湛水状態を保ち、時々水を入れ替えます。
 出穂期以降は、土壌の乾燥や湛水状態が続くと根が傷むため、湿潤気味に間断潅水し、地温を下げるようにします。

病害虫防除(10㌃当たり)


 出穂期以降はカメムシの発生が予想されるため、個人防除の場合は、必ず出穂期の7~10日後にスタークル粒剤を3㌔施します。

収穫


 圃場の条件によって異なりますが、一般的には中干しが十分にできている圃場は、早期に落水すると充実度が下がり、品質と等級の低下につながります。刈り取りの適期は、出穂期40~50日頃で、1株最長稈の黄変率が80~85㌫です。
 早刈りや刈り遅れは品質が低下するため、適期を見極めましょう。

8月 トマト


草勢維持


 気象変化や果実の着果、肥大などによる負担を減らします。適期にわき芽や下葉を取り除き、つり下げ誘引などをします。また、10~14日おきに液肥のガイピープロ800~1,000倍を葉面散布し、草勢維持に努めます。

収穫


 選果の基準を守り、適期に収穫します。

潅水・温度管理


 気象変化に合わせて潅水と温度管理をします。潅水量は、畝の水分状態を見て調整します。目安は1株当たり2㍑です。また、高温障害を防ぐため、ハウスのサイドビニールを開け、十分に換気します。

台風対策


 防風ネットを張り、排水溝を確認します。風雨前後に、ハウス内を換気し、水分調整や病害対策、草姿を維持します。

8月 キウイフルーツ


新梢管理


 棚下に20㌫の日光が当たるよう、立ち上がった徒長枝や重なった枝を取り除き、長果枝を摘芯します。

潅水


 晴天が続き、土壌が乾燥する場合は、早めに潅水します。やりすぎると、貯蔵力が低下するため注意します。

病害虫防除

クワシロカイガラムシ

スプラサイド水和剤   1,500倍(収穫60日前まで3回以内)

キイロマイコガ・カメムシ類

アディオン乳剤   2,000倍(収穫7日前まで5回以内)

果実軟腐病

トップジンM水和剤   1,000倍(収穫前日まで5回以内)

8月 ビワ


樹形改造


 高い樹は縮伐か間伐をしてから下枝を水平からやや高めで誘引し、3年ほどかけて樹高を切り下げます。

秋肥(基肥・10㌃当たり)


 8月下旬から9月上旬に果樹配合765を170㌔施します。

8月 短期コシヒカリ・短期あきたこまち


水管理


 8月上中旬頃から出穂が始まります。穂ばらみ期から出穂開花期は、最も水を必要とする時期ですが、水を溜めないように間断潅水し、土壌水分を80㌫に保ちます。
 台風が来るときは、深水にしておきます。

病害虫防除


 農薬は使用基準を守り、墓の作物や圃場への飛散と河川への流出の防止に努めましょう。


8月 ヒノヒカリ・にこまる


水管理


 8月下旬頃から出穂が始まります。穂ばらみ期から出穂開花期は、最も水を必要とする時期ですが、水を溜めないように間断潅水し、土壌水分を80㌫に保ちます。
 台風が来るときは、深水にしておきます。

穂肥の施肥


病害虫防除


 農薬は使用基準を守り、他の作物や圃場への飛散と河川への流出の防止に努めましょう。


8月 早期コシヒカリ・早期あきたこまち


落水時期


 収穫3日前が落水の目安です。早期に落水をすると、登熟不良や品質の低下につながるため、圃場条件を考え、できる限り遅らせます。

収穫


 出穂後30~32日頃、1株の最長稈の穂が80~85㌫程度黄化したら収穫します。

黄変度80㌫の見分け方

 高温時に収穫する早期米は、刈り取り適期が短いため、下記の注意点を考慮し、収穫します。

≪注意点≫
・早刈りをすると、青米が多くなり収量が低下するだけでなく、籾水分が高いため変質しやすくなります。
・刈り遅れると、胴割れや着色米の発生など、等級や味が著しく低下します。

表 収穫適期の基準

乾燥調整


 水分を多く含む籾は収穫後数時間で変質するため、刈った籾は速やかに乾燥させます。コンバイン収穫後の生籾は、4時間以内に乾燥を始めます。
 高温での急激な乾燥を避け、乾燥速度が1時間当たり0.6㌫の乾燥率になるよう火力と風力を調整し、玄米水分15㌫を目標に仕上げます。
 未熟米や心白、腹白などの不完全粒を除くため、調整は1.85㍉の網目を使います。

8月 松山長なす


管理


 樹勢を安定させるため、継続してせん定や摘葉、追肥などをします。

潅水


 高温で根が焼けるのを防ぐため、日中の暑い時間帯の潅水は避け、地温の低い早朝や夕方にします。

追肥(慣行施用の場合・10㌃当たり)


 収穫初め頃から生育に応じて、燐硝安加里FTE入りS604を1回につき15㌔施します。

苦土欠乏対策(10㌃当たり)


 葉脈間が黄化してきたら、硫酸マグネシウム1,000倍を300㍑葉面散布または、肩口に20㌔を施します。

生育調整剤(10㌃当たり)

・樹勢を維持するため、下記の薬剤を7~10日間隔で葉面散布します。

ちっ素欠乏

グロースター1号   100倍 200㍑

日照不足

ガイピープロ   600~800倍 200㍑

病害虫防除

褐色腐敗病・すすかび病

プロポーズ顆粒水和剤   1,000倍(収穫前日まで4回以内)

うどんこ病

パンチョTF顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

ハダニ類・マメハモグリバエ

コロマイト乳剤   1,500倍(収穫前日まで2回以内)

オオタバコガ・ハスモンヨトウ

プレオフロアブル   1,000倍(収穫前日まで4回以内)

アブラムシ類・アザミウマ類

ウララDF   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

8月 ブロッコリー



作型別の品種(表1・2)


 根こぶ病が発生する圃場は、抵抗性品種の「ゆめもり」または、耐病性品種の「グリーンキャノン」を植えます。
 適期に収穫できるよう、作型を分散し、秀品の収穫に努めましょう。

表1 平坦地の作型

表2 中山間地の作型

根こぶ病の症状


 根がこぶ状に異常肥大し、生育不良になります。晴天の日に葉がしおれ、悪化すると枯死します。
〈発生を助長する要因〉
 温  度:20~25℃
 土壌環境:低湿地や水田裏作による排水不良田などの湿田
 土壌PH:PH4.6~6.5の酸性

根こぶ病の対策

・発生圃場の土を持ち込まない。
・発生圃場以外でも、農機具を使った後は必ず洗います。
・アブラナ科雑草のタネツケバナやナズナ等を取り除きます。
・消石灰を10㌃当たり120㌔使い、PHを上げます。
・根こぶ病が発生した株は、根を残さず抜き取り、圃場内でこぶを腐らせないようにし
 ます。

防除


 根こぶ病が発生した圃場は、オラクル粉剤またはオラクル顆粒水和剤のどちらかを使うと、今後の発生を抑えることができます。顆粒水和剤の方がコストが低いです。

オラクル粉剤(10㌃当たり)   30㌔ 全面土壌混和
オラクル顆粒水和剤(10㌃当たり)   100㍑/300㌘ 全面散布後土壌混和
  
   (定植前にどちらか1回)

ランマンフロアブル   500倍 セルトレイ2㍑潅注
                         (定植前日~当日まで 1回)

8月 エダマメ


潅水


 開花期以降は、特に土壌を乾燥させないようにします。乾燥が続く場合は定期的に夕方、畦間潅水し、子実の肥大を促します。

病害虫防除


 開花期以降は病害虫の発生に注意し、適期に防除します。



栽培管理


 開花期から10日ごとにガイピープロ1,000倍を葉面散布します。子実肥大期には、ポン液肥2号600倍を葉面散布します。
 莢の色沢を良くするために、収穫3日前に、ポン液肥2号600倍を葉面散布します。

収穫


 品質の低下を防ぐため、朝夕の気温の低い時間帯に収穫します。

8月 モモ


晩生種の収穫


 果実の温度が低い早朝に収穫し、丁寧に扱います。

枝管理


 花芽分化の時期です。日照不足は花芽の充実不良につながるため、下記の通り枝を整理し、光条件を改善します。
 密植する園は早めに間伐し、翌年の結果枝に覆い被さっている徒長枝や大枝を取り除きます。時期が早いと再発芽するため、新梢の伸長が止まる8月下旬頃に取り除きます。せん定が強すぎると樹勢が低下するため樹勢に応じて量を調節しましょう。

8月 柑きつ


仕上げ摘果

温州みかん(8月下旬頃~)


 味の良い果実は、果梗が細く、水平から下に垂れて、日光がよく当たる樹冠外周部に着果しています。傷果や小玉果、果梗の太い大玉果、上向果を取り除きましょう。

伊予柑


 小玉果や直花果、腰高果などを注意して摘果します。品質向上のため、80~100葉に1果になるよう全園で仕上げ摘果します。



初秋肥の施用(10㌃当たり)

早生伊予柑(8月下旬)

農協果樹配合755   90㌔

台風対策(10㌃当たり)


 潮風を受けた場合は、6時間以内に2~3㌧を散水します。

病害虫防除

黒点病(8月中~下旬)

ジマンダイセン水和剤   600倍(柑橘収穫90日前まで4回以内
                    温州みかん収穫30日前まで4回以内)
 ※前回の散布から25日後か、降雨が200㍉以上あれば防除します。

ミカンサビダニ(8月中~下旬)

ハチハチフロアブル   3,000倍(柑橘収穫前日まで2回以内)

ヤノネカイガラムシ・コナガカイガラムシ類

コルト顆粒水和剤   3,000倍(柑橘収穫前日まで3回以内)

ミカンハダニ・ミカンサビダニ(応急)

ダニエモンフロアブル   4,000倍(柑橘収穫7日前まで1回以内)

8月 イチゴ


管理


 気温が24℃を下回ると花芽分化が進みます。花芽分化の時期を揃え、安定させるため、8月中旬頃からちっ素を抑えていきます。品種によって過度のちっ素制限は、芽無し株や花数が減ることがあるため注意します。

育苗期の定期防除

※農薬の使用回数は、育苗期のランナー切り離し以降に加算されます。

≪8月5日≫

炭疽病・うどんこ病

ベルクート水和剤   1,000倍(育苗期5回以内)

アブラムシ類・アザミウマ類・コナジラミ類

モスピラン顆粒水溶剤   2,000倍(2日以内)


≪8月15日≫

炭疽病

ゲッター水和剤   1,000倍(3回以内)

ハダニ類

バロックフロアブル   2,000倍(1回以内)


≪8月25日≫

炭疽病

アントラコール顆粒水和剤   500倍(仮植栽培期 6回以内)

ミカンキイロアザミウマ・ハダニ類・ハスモンヨトウ・シクラメンホコリダニ

コテツフロアブル   2,000倍(2回以内)

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