2016年12月1日木曜日

12月 春キャベツ



☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

潅水


 外葉を太らせる重要な時期に入るため、定期的に防除し、適期に追肥します。また、土壌が乾燥する場合は、暖かい日の午前中に畝間潅水します。

追肥(10㌃当たり)


 定植後10~15日後、株元に農協専用化成500を20㌔施します。

病害虫防除

コナガ・アオムシ・アブラムシ類

モスピラン顆粒水溶剤   2,000倍(収穫7日前まで4回以内)

べと病

ダコニール1000   1,000倍(収穫14日前まで2回以内)

12月 裸麦


排水対策


 湿害に弱いため、降雨後の排水の良し悪しが生育や収量、品質に大きく影響します。
 平畝の肩の部分が高くならないよう圃場内に3㍍間隔と圃場周囲に排水溝を設け、必ず圃場の外まで排水路を通します。

土入れ


 土壌が乾燥している時にカルチベーターなどの管理機を使って、溝を作ると同時に土入れします。
 根もとの乾燥を防ぎ、茎数を調整するため、3~4葉期に、乾土を1㌢ほど均一に入れます。
 2月下旬から3月上旬の茎立ち期に、乾土を3~4㌢入れることで除草効果や倒伏の防止、無効分けつの抑制、追肥の効果向上につながります。

麦ふみ


 麦ふみは、根の浮き上がりや根もとの乾燥を防ぎ、根を深く張らせ、分けつを促す効果があります。また、早播きや密植、暖冬による徒長や過繁茂を防ぐ効果もあります。
 1月上中旬から3月初めの茎立ち期までに、15~20日の間隔を空けて、2、3回麦ふみをします。
 以下のことに注意しましょう。
 土入れ前に麦ふみをすると、傷ついた茎葉に覆土することになるため、生育障害が起こります。そのため、必ず土入れ後に行います。
 また、過湿時は、土壌の団粒や茎葉の損傷につながるため、必ず乾燥時に麦ふみをします

12月 柑きつ


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

普通温州みかんの収穫


 収穫が遅れると浮き皮が多く発生するため、着色の進んだ外成りの果実から分割採収します。

伊予柑の収穫前防除

腐敗防止

左記の二剤を混用して使います。

トップジンM水和剤   2,000倍~3,000倍
                 (柑きつ・みかんともに収穫前日まで5回以内)
      +

ベフラン液剤25   2,000倍
     (みかんは収穫前日3回以内、柑きつ〈みかん除く〉は収穫前日2回以内)

ヘタ落ち防止

マデックEW   2,000倍
        (6割以上着色で散布・収穫開始予定日から10日以上あけて散布)

早生伊予柑の収穫


 収獲が遅いほど着色が進み、糖度が高くクエン酸は低くなります。12月中旬に、果皮障害が発生しやすい園から収穫を始め、7~8割以上着色した果実を分割採収します。

早生伊予柑の貯蔵

①入庫は坪0.8~1㌧(65ケース)とし、壁際から20㌢離して、キャリーの間隔
 は15㌢あけます。

②床面にリン木などを敷いて隙間を作り、空気が循環できるようにします。

③分割採収した果実は、区別して入庫します。分割採収していない場合は、着色の程度
 を赤・中・青に分けて選別し、貯蔵します。

④出荷する時期によって追熟予措の程度を調整します。
 1月出荷
   追熟予措温度14~15℃で15日ほど。減量3%。予措後は6~9℃で貯蔵し
   ます。
 2月出荷
   追熟予措温度12~13℃で15日ほど。減量3%。予措後は6~7℃で貯蔵し
   ます。
 3月出荷
   自然温度10~11℃で20日ほど。減量3%。予措後は6~7℃で貯蔵しま
   す。

⑤庫内や果実に水滴がつかないよう、一日一回は換気し、日中の暖かい時は戸や窓を開
 けます。

マシン油乳剤の散布


 収穫後10日くらい経ち樹勢が回復したら、マシン油乳剤45倍を散布します。

12月 イチゴ


病害虫防除

≪12月上旬≫

うどんこ病

パンチョTF顆粒水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

≪12月中旬≫

うどんこ病・灰色かび病

ダイマジン水和剤   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

≪12月下旬≫

灰色かび病・うどんこ病

フルピカフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

12月 レタス


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

播種と品種


 4月採りの「バークレー」を随時播種します。

定植後の潅水


 生育期間中に、土壌の乾燥が続くと生育が抑制され、異常球が発生しやすくなるため、暖かい日の午前中に畝間潅水します。結球充実期は、やや控えめに潅水します。

トンネル被覆の時期と管理


 平均気温が10℃以下になる12月初旬頃を目安に、トンネル被覆します。

①使用する資材はビニール(0.05㍉)とし、被覆後10日間は霜よけ程度に両サイ
 ドを開けます。

②被覆後は、トンネル内の温度が25℃以上にならないよう、こまめに換気します。曇
 雨天日や夜は密閉し、保温に努めます。


③収穫10〜14日前(玉がソフトボール大になった頃)に、パスライトをベタ掛けし
 ます。年内採りの「スターレイ」はベタ掛けのみとします。2月採りの「レイヤー
 ド」は二重被覆します。

被覆順序

「レイヤード」

①2月採り
②1月採り
③3月採り

 ①から③の順に被覆し、①②は新しいビニールを、③は古いビニールを使います。

異常球発生の要因と対策

タケノコ球

〈要因〉外葉形成期の高温や低温、日照不足、多肥、乾燥
〈対策〉換気、潅水、保温

変形球

〈要因〉定植時に苗が斜め植え、または老化苗
〈対策〉品種の選択と適期定植、健苗定植

タコ足球

〈要因〉外葉の不十分な生育、高温や乾燥、過湿による生育抑制
〈対策〉排水対策、根張りの確保

病害虫防除

ネキリムシ類(10㌃当たり)

フォース粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)

腐敗病(10㌃当たり)

オリゼメート粒剤   9㌔(土壌混和・定植時1回)


アブラムシ類・ナモグリバエ・ハスモンヨトウ・オオタバコガ

ジュリボフロアブル   200倍
          セルトレイ一箱当たり0.5㍑潅注(定植前日〜当日まで1回)


≪定植直後≫

すそ枯病

バリダシン液剤5   800倍(収穫7日前まで3回以内)


≪生育期≫

菌核病・灰色かび病(被覆前)

スミブレンド水和剤   1,000~1,500倍(収穫7日前まで5回以内)

アフェットフロアブル   2,000倍(収穫前日まで3回以内)

アブラムシ類

コルト顆粒水和剤   3,000~4,000倍(収穫前日まで3回以内)
ウララDF   2,000倍(収穫前日まで2回以内)

ハモグリバエ類・ナメクジ類

パダンSG水溶剤   1,500倍(収穫14日前まで3回以内)
リーフガード顆粒水和剤   1,500倍(収穫7日前まで2回以内)

オオタバコガ・ハスモンヨトウ

プレバソンフロアブル5   2,000倍(収穫前日まで3回以内)
プレオフロアブル  1000倍(収穫7日前まで2回以内)

12月 モモ


整枝・せん定(図1・2)


 不要な徒長枝や内向枝、枯れ枝を取り除き、先端から下部に向かって側枝と結果枝をバランスよく配置します。
 下垂した側枝や枯れ込みの入った枝は、勢いの良い葉芽が確保できる位置まで切り返して更新します。
 樹勢の強い樹や若木は間引きせん定します。樹勢の弱い樹や老木は切り返しせん定し、樹勢に応じた管理をします。

図1 樹形の見本(側面図)

図2 結果枝の配置図(平面図)

病害虫防除

カイガラムシ

マシン油乳(95㌫)   20倍

12月 マーガレット


温度管理


 寒害の恐れがない限り、ハウスのサイドを開けます。ハウス内の温度を昼間は25℃以下、夜間は5℃以上を目安に管理します。

潅水


 潅水は控えめにし、葉の表面が白く粉を吹いた状態になるまで乾燥させます。しおれてきた場合は、葉の表面を濡らす程度に潅水します。

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