排水対策
湿害に弱いため、降雨後の排水の良し悪しが生育や収量、品質に大きく影響します。
平畝の肩の部分が高くならないよう圃場内に3㍍間隔と圃場周囲に排水溝を設け、必ず圃場の外まで排水路を通します。
土入れ
土壌が乾燥している時にカルチベーターなどの管理機を使って、溝を作ると同時に土入れします。
根もとの乾燥を防ぎ、茎数を調整するため、3~4葉期に、乾土を1㌢ほど均一に入れます。
2月下旬から3月上旬の茎立ち期に、乾土を3~4㌢入れることで除草効果や倒伏の防止、無効分けつの抑制、追肥の効果向上につながります。
麦ふみ
麦ふみは、根の浮き上がりや根もとの乾燥を防ぎ、根を深く張らせ、分けつを促す効果があります。また、早播きや密植、暖冬による徒長や過繁茂を防ぐ効果もあります。
1月上中旬から3月初めの茎立ち期までに、15~20日の間隔を空けて、2、3回麦ふみをします。
以下のことに注意しましょう。
土入れ前に麦ふみをすると、傷ついた茎葉に覆土することになるため、生育障害が起こります。そのため、必ず土入れ後に行います。
また、過湿時は、土壌の団粒や茎葉の損傷につながるため、必ず乾燥時に麦ふみをします