2023年3月3日金曜日

青空土男から3月の農作業アドバイス

 

       カンキツ類の種類【いよかん】について育て方や情報 | 植物図鑑|育て方ラボ

高品質な果実を生産していくために樹冠内部への日当たりが良くなるよう整枝・せん定を行い、受光環境の改善を図ります。

 

〇せん定 (温州みかん選定の基本)(下図参照

※樹高の切り下げは、着果が少ないと予想される樹には行わないようにします

 〇病害虫防除

 ・ミカンハダニ

  マシン油乳剤(95%) 45

 ・かいよう病

  ICボルドー66D  40

※マシン油を1月に散布していない園は、2月下旬までに必ず散布します。
※薬害を防ぐため、発芽前の散布を厳守します。
マシン油乳剤は、効果を落とさないためにICボルドー剤を施す14日前まで  に散布します。








3月ソラマメ

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低温や乾燥により落花や不稔莢の発生が多くなるので、乾燥が続くときに水かかりのいい圃場では畝間潅水や潅水を行うとともに、カルシウムが欠乏すると生理障害の発生を助長するので、液肥散布等で補給し発生の軽減を図ります。
また、着莢以降の乾燥・低温は子実に障害が発生することもあります。(しみ症)


〇誘引作業

支柱を2~3m間隔で立てる。倒伏防止のため支線を30㎝間隔で3~4段張る。

L字仕立て

1株当たりの最終分枝数は5本とする。遅く出てくる細い分枝は早めに除ける。



U字仕立て

1株当たりの最終分枝数は6本とする。遅く出てくる細い分枝は早めに除ける。

・支柱は株を中心として60~70㎝幅で畝の両側へ立てる
・誘引は2本のヒモで挟み込むようにして茎を固定する





※整枝・誘引作業はできるだけ天気が良い暖かい日に行いましょう(降雨や寒波前後の作業は行わない)

〇追肥

草勢が低下しないよう追肥を行い、樹勢の安定・子実の充実を図ります。

追肥(1a当たり)3月上旬 NK化成E989    2/a

液肥(カルシウム補給)寒波の前後に散布

マイルドカルシウム 600倍(農薬混用時1,000倍)1014日毎

液肥(樹勢維持)

ガイピープロ 600倍(農薬混用時1,000倍)1014日毎


〇病害虫防除

・アブラムシ・ハモグリバエ

アディオン乳剤 3,000倍 収穫7日前まで 3回以内

・赤色斑点病

ジマンダイセン水和剤 400倍 収穫30日前まで 3回以内 

ロブラール水和剤 1,000倍 収穫前日まで 3回以内


※散布は、株元まで薬液がかかるように丁寧に行います。また、枝の整枝や除去などを行った後は殺菌剤を散布しましょう。




3月 タマネギ

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〇追肥
今年は低温、少雨の傾向にありますので、乾燥が続くようであれば、潅水を行います。
追肥 NKE989 2/a
※前年に上記の病害の発生した圃場では、発病しやすくなりますので、予防散布に努めます

・べと病 
フェスティバルC   600倍 7日前 3回以内

追肥は3月中旬までには終了するようします。

※遅い施肥では玉太りはよくなりますが、保存性の低下や春先の病気の発生を助長します。

〇病害虫防除

気温が上昇して降雨の多くなる3月以降、べと病、白色疫病、軟腐病などの発生が多くなるので、早期防除に努めましょう。

ランマンフロアブル  2000倍 7日前 4回以内 など

・軟腐病
スターナ水和剤 1000倍 7日前 5回以内
バリダシン液  500倍 3日前 5回以内    など

2023年3月2日木曜日

青空土男から3月の農作業アドバイス

 

春植えの野菜、どこに何を植えるか早めに計画しよう!

 新年度の作付け計画を立てる時期となっています。
 限りある圃場のなかで、どこにどんな野菜を栽培するのか面積配分をどうするかなど、栽培作物や面積に応じた計画が必要となります。
 また、作物ごとの性質、圃場の性格(水はけ・日照)も考慮し、計画しましょう。
特に春・夏野菜は草丈が高く、長期間栽培するものも多いため、日照も考慮し、栽培する作物全体に太陽光が当たるように作付けを行います。

計画の立て方の順番

①栽培したい作物を選びその作物を中心に栽培計画を作成します。その際に連作にならないように作物の選定を行います。連作障害※Aを回避するにはおおむね4~5年の遊作※Bが必要となることがあるので、作付けを記録しておき、次年度に活用していきます。

②栽培する時期・期間、草丈・大きさ、さらに乾燥に強いもの・水を多く必要とするものなどと栽培する作物の特徴を調べ、良い組み合わせとなるように検討しましょう。
(例)水を多く必要とするキュウリ・ナスなどの隣にトマト・サツマイモを植えると樹勢が強くなりすぎるため作付けを回避した方が良いでしょう。

※A 連作障害
 同じ種類の野菜を同じ場所に毎年続けて栽培(連作)すると生育の悪くなるものがあります。これは、土の中の養分や微量要素が偏ったり、土壌病害虫が多くなるなどの原因によって起こる現象です。




連作障害が出にくい野菜

サツマイモ・カボチャ・タマネギ・ニンニク・スイートコーン・シソ

※B 輪作
同じ科の野菜の作付けを、何年か休んで他の科の野菜を作る方法。
合理的な輪作の基本形は、[イネ科作物]→[マメ科作物]→[根菜類]です。イネ科作物は有機物の還元量が多く、地力を増強する性質があります。マメ科作物は窒素固定により土壌中の窒素量を増加させます。(植物主要成分が土中に補給されます)根菜類は根の分布、収穫作業等により耕土を深く起こすことになり、深耕的な作用をします。

好ましい輪作・作付け(例)




(スイートコーン →  ブロッコリー )
( ネギ類   →   キュウリ    )


(サトイモ    →  早生玉葱   )
( ダイコン   →  カボチャ・スイカ )




(ジャガイモ    → にんじん   )
( ジャガイモ →  トウモロコシ →  ダイコン )


(スイートコーン →  にんじん   )
(ホウレンソウ  →  葉ねぎ )

輪作・作付けの一例を下表2つにて紹介します。

 












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