2018年6月1日金曜日

6月 トマト(久万高原野菜)

潅水


 排水対策を万全にし、土壌の水分状態を確認します。畝の深層部まで根を張らせるため、活着後は、生長点や茎、葉をしおれさせないよう管理します。
 潅水量は、2段開花頃まではやや少なめにします。その後は、天候や草勢を見ながら徐々に増やします。
 梅雨期でも、土壌水分や生育を見ながら潅水量を調節し、しおれないように注意しましょう。

温度管理


 ハウス内の温度は、日中23〜28℃に、夜間は12〜15℃を目安に管理します。日中は高温多湿にならないように、ハウスの側面や裾を開け換気します。気温が下がる夕方までにハスウのビニールを閉め、夜間の地温低下や極端な土壌水分の変化を防ぎます。

追肥


 1段花房がゴルフボールより大きくなったら、草勢を見て追肥を始めます。多量に追肥せず、少量ずつ複数回に分けます。

摘果


 果実がゴルフボール大になった頃に摘果し、草勢を維持します。着果数の目安は、1〜2段花房は3個、3段花房以降は3〜4個です。ただし、草勢が弱い場合は2個程度まで摘果しましょう。

授粉処理


 果実を確実に着果させるため、トマトトーンを100〜200倍に薄め、3〜4番開花頃に少量ずつ噴きかけます。2度がけをせず、気温が上がるにつれ濃度を薄めます。

病害虫防除


 病気を予防し、害虫の早期発見に努め、「〇久(まるきゅう)高原トマト防除暦」を守ります。防除は薬剤が十分に乾く日に散布します。防除器具は、こまめに点検してから使います。防除後は、ホース内の残液などにも注意して洗浄します。

記帳管理


 管理日誌や防除日誌に日々の作業や防除内容などを記入します。

6月 ピーマン(久万高原野菜)

 

定植

育苗後期は肥料切れを起こさないように追肥し、勢いのある苗に仕上げます。また、苗を外気温に慣らすため、育苗ハウスの換気に努めます。
 定植前に、植穴へオリゼメート粒剤を一株当たり5㌘施します。1番花が開花直前で、根が白く、生育が揃った苗を定植します。
 定植する苗は、セルトレイ苗に十分潅水してから丁寧に抜き取ります。
 活着を促すため、晴れた日の午前中に定植します。

定植後の管理

鉢土と作土が落ち着く程度に潅水します。その後、支柱を立てて誘引します。
 早めに誘引ネットを準備し、草勢維持に努めます。
 第1花は摘花します。
 腰まきビニールなどを設置し、保湿と防風対策に努めます。

梅雨期対策

根は過湿に弱く、雨水などが停滞すると根腐れを起こすため、排水対策を万全にしておきます。

追肥

樹勢を見ながら、肥料切れを起こさないように追肥を始めます。

病害虫防除

圃場の周辺を除草します。「久万高原ピーマン病害虫防除計画」に沿って定期的に防除し、日誌に正確に記入します。

6月 水稲

 
☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

土づくり(10㌃当たり)

稲の生育を助けるため、田植えの10日前までに下記の土壌改良材をいずれか必ず施します。
・粒状珪酸苦土鉄   120㌔
・鉄強化美土里   60㌔
※野菜や麦類跡地では、残さの腐熟を促すため、豊土サングリーン元肥用を5〜10㌔施します。

倒伏軽減施肥基準

野菜跡地などの場合に施します。

病害虫防除薬剤の箱施用(1箱当たり)

田植え前日か当日に必ず箱に施します。

極早生品種

フルサポート箱粒剤   50㌘
 (いもち病や紋枯病、ウンカ類、ツマグロヨコバイ等害虫の同時防除)

中生品種及びいもち病の多発地域

デジタルバウアー箱粒剤   50㌘
 (いもち病やツマグロヨコバイ、ウンカ類等害虫の同時防除)

栽植密度

一株3、4本で、あきたこまちとコシヒカリは坪当たり50〜60株、にこまるは37〜50株を植えます。

普通化成施肥基準(表1〜3)



省力施肥基準


 

除草剤使用基準

ジャンボタニシ対策(スクミリンゴガイ)

早期発見に努め、貝や卵塊を見つけたら、物理的防除(補殺)や薬剤防除をしましょう。

薬剤防除(移植後・10㌃当たり)

ジャンボたにしくん(殺貝効果・残効7日間)

1〜2㌔ (収穫60日前まで2回以内)

スクミハンター(食害防止効果・残効2週間)

1〜2㌔ (収穫45日前まで3回以内)
 いずれも、3〜5㌢の湛水状態で均一に散布し、散布後7日間は落水やかけ流しをせず、湛水状態を保ちます。

除草剤使用の注意事項

・雑草の多い圃場は体系防除をします。
・レンコンやクワイ、セリなどは生育を阻害する恐れがあるため、隣接する圃場に十分注意します
・アオサが多発するところは、発生後では、除草剤の拡散が悪くなり、効果が落ちるため、田植え直後に使います。
・高温時は、クリンチャーバスME液剤の散布を避けます。展着剤は使わないでください。

水管理

・植付け後から活着期…湛水
・分けつ期…浅水間断潅水
・中干し…目標茎数の70〜80㌫で開始
 省力施肥と疎植栽培は、強い中干しを避けます。

目標茎数

あきたこまち………24本
 コシヒカリ…………22本
 にこまる……………28〜32本

6月 モモ


 
5月に生理落果が終わるため、摘果(下表)と袋かけをします。

残す果実

下向きか横向きにつく、縦長で大きい果実を残します。
 丸い果実は核割れしやすく、小果や先端の尖った果実は、生理落果や発生不良になりやすいため、摘果します。奇形果や傷果なども摘みます。
 日当たりの良い上部は多めに果実を残し、樹勢の弱い樹はやや強めに摘果します。

袋かけ

仕上げ摘果が終わり次第、病害虫を防除し、果実が袋の中央にくるようにしっかりと止金をします。

6月 柑きつ

☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

摘果

温州みかん

≪樹冠上部摘果≫
 隔年結果の著しい園では、7月上旬までに樹冠外周と上部を全摘果し、下垂枝と樹冠内に着果させます。樹冠上部と主枝先端を成木で1㍍、10〜15年生で50㌢全摘果します。
≪枝別全摘果≫
 着果の多い樹は7月上旬までに、直径2㌢程度の枝を樹全体の3分の1選んで全摘果し、夏芽を発生させ、来年の結果母枝を確保します。
 摘蕾や再予備枝を設定した枝に着果している場合も全摘果します。

夏肥の施用( 10㌃当たり)

果実肥大や新梢の充実、樹勢の維持に欠かせないため、必ず施します。

普通温州

6月上旬
 農協果樹配合   60〜70㌔

早生伊予柑

6月下旬
 農協果樹配合   100〜130㌔

苗木の管理

・主枝候補の枝は、支柱を立てて誘引します。
・黒マルチや敷草で乾燥を防ぎます。
・エカキムシやアブラムシを防除します。
・定植1か月後から月に1回、果樹配合を1本当たり二握りほど根の外側に施します。

病害虫防除

チャノキイロアザミウマ・ゴマダラカミキリムシ・コナカイガラムシ類

モスピラン顆粒水溶剤   2000倍 (かんきつ収穫14日前まで3回以内)

かいよう病(応急)

6月中旬
 コサイド3000   2000倍
      +
 クレフノン   200倍

黒点病

6月下旬頃
 ジマンダイセン水和剤   600倍
 (かんきつ〈みかん除く〉は90日前まで4回以内、みかん収穫30日前まで4回以内)

ミカンサビダニ・チャノホコリダニ・ミカンハダニ

6月下旬〜7月上旬
 ハーベストオイル   150倍
      +
 コテツフロアブル   6000倍 (かんきつ収穫前日まで2回以内)
※高温時は散布しないでください。
※ハーベストオイル散布後20日間は、全ての農薬の使用を控えてください

6月 タマネギ

収穫・貯蔵

茎葉が自然に60〜70㌫ほど倒伏し、晴天が続いた後に収穫します。
 茎は10㌢程度残して切り、コンテナに7割程度入れて、風通しが良く涼しいところで貯蔵します。

病害虫防除

灰色腐敗病

セイビアーフロアブル20   1500倍 (収穫前日まで3回以内)
        +
マイルドカルシウム   800倍
※展着剤のまくぴかを5000倍にして使います。

6月 スイートコーン




☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

病害虫防除

アワノメイガ(10㌃当たり)

デナポン粒剤5   4〜6㌔(収穫21日前まで2回以内)
 雄穂抽出期から雌穂抽出期に、株の上から葉の間に均一に散布します。

アワノメイガ・アブラムシ類

プレバソンフロアブル5   2000倍(収穫前日まで3回以内)
                +
 アドマイヤーフロアブル   4000倍(収穫14日前まで2回以内)

収穫適期

雌穂の絹糸が出てから25日前後、絹糸が包葉の先まで褐変し、先端を見て子実もしくは粒の色が乳白色から乳黄色に変わった頃が適期です。絹糸が黒褐色にならないうちに収穫します。

6月 エダマメ


品種と播種量(10㌃当たり)

『えぞみどり』   7㍑

播種

適度な土壌水分が必要なため、乾燥時はたっぷり潅水してから播種します。3条マルチの両サイドに二粒ずつ、中央に一、二粒を直播きします。

施肥(レタス栽培跡以外・10㌃当たり)

堆肥1㌧、粒状苦土石灰を120㌔、BMリンスターを20㌔、農協専用化成500を30㌔施します。

潅水

開花期以降に土壌が乾燥すると、不稔莢が発生しやすくなるので、土壌を乾燥させないよう、適宜に畝間潅水します。

液肥散布

≪開花期≫
10日ごとにガイピープロ1000倍を葉面散布します。

除草剤(雑草生育期)

バスタ液剤   300㍉㍑/水100㍑(畝間処理・収穫14日前まで3回以内)

病害虫防除

6月 松山長なす


☆赤字で表示されている農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

誘引

≪U字仕立て(図1)≫
 1番果がある主枝とその下の強い枝を、両側へ1本ずつ誘引します。その2本の分岐部に近い強い枝を、1本ずつ伸ばし4本仕立てにします。樹勢を安定させるため、主枝の角度は45度前後にします。

せん定

側枝はつぼみより上の葉を1枚残して摘芯します。(図2)

 収穫と同時に枝元の一芽を残してせん定します。(図3)

 収穫が終わるまで図2・3の作業を繰り返します。

病害虫防除

オオタバコガ・ハスモンヨトウ・ヨトウムシ・ハダニ類・チャノホコリダニ・ミナミキイロアザミウマ・ミカンキイロアザミウマ・テントウムシダマシ類

 コテツフロアブル   2000倍 (収穫前日まで4回以内)

アザミウマ類・アブラムシ類・コナジラミ類・チャノホコリダニ・ハダニ類

モベントフロアブル   2000倍 (収穫前日まで3回以内)

褐色腐敗病

ランマンフロアブル   2000倍 (収穫前日まで4回以内)

うどんこ病・灰色かび病

フルピカフロアブル   2000倍 (収穫前日まで4回以内)

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