2023年12月1日金曜日

12月 ソラマメ

  


 


Q ソラマメの栽培管理でやることは?




A 主茎を摘芯して揃った分枝を確保しましょう!

主茎の摘芯

11月中旬頃、分枝(側枝)を3本前後確認出来たら、主茎(親茎)を株元より1cmのところで除去します。この摘芯作業をすることで分げつを促進させ、揃った強い分枝を発生させることができます。

主茎の除去

12月下旬∼1月上旬頃、予定の分子数(5~6本)になったら、主茎(親茎)を株元より1cmのところで除去します。

※摘芯・除去作業は、2~3日降雨の心配がない天気の良い日にしましょう。

液肥の葉面散布

急な寒波による寒害予防のため、定期的に液肥の葉面散布をし、生育を補助します。

アブラムシ防除

必ず防除し、アブラムシが媒介するウイルス病を防ぎましょう。




12月 かじゅの時間

   



Q かじゅの剪定で気を付けることは?



A 種類によって切り方が違います。適切な整技をしましょう!

落葉果樹の剪定

剪定の時期

落葉して休眠期(落葉後~春の発芽まで)に入ると剪定の時期になります。(ウメ:12月下旬まで、スモモ:1月中旬まで、モモ:2月上旬まで、カキ・クリ:3月上旬まで)
落葉果樹は、剪定した方がいいものと、剪定は控えめのほうがいいものがあります。剪定前に、花芽(来年の春に咲く花のもとができている芽)や果実が実る修正について確認することが重要です。



剪定する理由

・隔年結果をなくし、安定生産を図る。
・病害虫の発生を予防する。
・主枝・亜主枝・側枝・結果枝と均衡のとれた樹冠を作る。
・枝同士の間を作ることで、風通しや日当たりをよくして、品質のよい果実を作る。

樹形と整技について

種類や品種によって異なります。
①梅・桃・柿(富有):開心形・開心自然形
②栗・柿(西条)・リンゴ・サクランボ:主幹形・変則主幹形


剪定の種類

・切り返し剪定

枝の途中で切る剪定方法。先端を強く伸ばし、骨格となる枝を育てたり、先端が下垂して弱ってきた枝の回復をさせるのが目的です。

・間引き剪定

枝の幹部から切る剪定方法。込み合った部分の枝を間引き、日当たりや作業性などを向上させるのが目的です。切り返し剪定に比べ、樹が落ち着き、花芽がつきやすくなります。

新梢を約50%剪定した場合(〇印は花芽)


骨格枝の先端の剪定について

中心の1本が強くまっすぐ伸びるように、強い競合枝は切り取り、全体として三角形になるようにします。




その他気を付けること

大きな枝を切り落とすと、切り口から病原菌が侵入して枝が枯れこむ危険があります。

大きな枝を切る時の注意点

①切り落とす枝の基部は長く残さない。
②切り口を平滑にする。
③切り口にトップジンMペーストを塗るなどして、切り口の癒合を促進させる。

〈図提供:JAおおいた あなたもチャレンジ家庭菜園より〉





2023年11月1日水曜日

11月 柿

  

柿の根は、深根性で貯蔵用分が多く施肥に対する反応は鈍い果樹です。また、耐湿性は比較的強いですが肝臓に弱く、養水分の急激な変化を嫌います。
施肥の時期は、基肥として休眠期の12月に有機質肥料を主体に、お礼肥として収穫後に速効性の化成肥料を施肥します。

お礼肥の施用

収穫後にお礼肥として貯蔵用分の蓄積を目的に高度化成で100㎡当たり2~4kg施用し、樹勢の回復を図ります。吸収した窒素は需内に貯蔵され、翌春の初期生育を活発にします。

基肥の施用

12月に、えひめ園芸有機1号で100㎡当たり14kg施用します。


11月 桃

  

桃は肥料の吸収力が強く、生育が旺盛な果樹です。窒素、リン酸、カリに加え、カルシウムやマグネシウムの吸収量も多い果樹です。

基肥の施用

桃の施肥は、11月上旬~中旬に基肥としてえひめ園芸有機1号で100㎡当たり11kgを施し、残りの追肥(お礼肥)として6月と9月に化成肥料を100㎡当たり2kg施します。
桃の収穫は早生品種が7月からと早いので、収量や品質は前年からの貯蔵用分の多少で決まります。新梢が成長する5月ごろに肥料が効き始まると、生理落果を起こしたり品質の低下を招いたりするので、基肥は早く効かせて遅効きしないようにしましょう。分解の遅い有機質肥料の場合は初冬に施し、年内に分解・吸収させるようにします。速効性の化成肥料の場合は落葉後から12月にかけて施用します。


11月 かんきつの時間

  


Q 果樹の施肥で気を付けることは?




A 種類によって時期が違います。適切な時期に施せるよう気を付けましょう!



秋肥の施用(100㎡当たり)

夏場に消耗した養分を補う秋肥は、冬の耐寒性を高め翌春の界か結実を促すために必要です。秋肥が遅れると地温が低く、養分の吸収が悪くなるため、適期に施します。
・極早生温州(10月下旬)
農協果樹配合 11~14kg
・早生伊予柑(11月下旬)
農協果樹配合 9~12kg
・普通温州(11月下旬)
農協果樹配合 11~15kg

収穫前の農薬散布

貯蔵中の腐敗を防ぐため、トップジンM水和剤またはベンレート水和剤に、べフラン液剤25を加え、散布します。
・トップジンM水和剤 2000倍
(かんきつ〈みかんは除く〉は収穫前日まで5回以内、みかんは収穫前日まで5回以内)
または、
・ベンレート水和剤 4000倍
(かんきつ〈みかん除く〉は収穫前日まで2回以内、みかんは収穫前日まで4回以内)
加用
べフラン液剤25 2000倍
(かんきつ〈みかんは除く〉は収穫前日まで3回以内)




ハダニ類の防除(10月下旬)

・オマイト水和剤 750倍
(かんきつ〈みかんは除く〉は収穫14日前まで2回以内、みかんは収穫7日前まで2回以内)



温州みかんの収穫

浮き皮の軽減と品質のばらつきを少なくするため、8分以上着色した果実を分割し採収します。

伊予柑の夏秋梢の処理

夏秋梢とは、夏から初秋に伸びた枝のことです。着果を減らし、新しい枝を発生させるため、先月に続き夏秋梢を切ります。
(広報誌だいち9月号参照)
①樹形を乱すため、垂直に立ち上がった枝は、基部から切ります。
②斜め上や水平に伸びた夏秋梢を予備枝にする場合は、春枝と夏枝の境のコブを残して切ります。
③弱い夏秋梢はコブの下の春枝まで戻って切り返します。
④樹冠拡大が必要な場合は、充実した所rで切ります。

★赤字の農薬は、毒物劇物農薬に該当します。
ご購入には印鑑が必要ですのでご持参ください。

11月 ホウレンソウ

     

        ホウレンソウ 野菜 白い背景 画像1 無料写真素材「花ざかりの森」

ホウレンソウは酸性土壌に弱く中性からアルカリ性を好むため、播種の1か月くらい前に石灰質資材を1㎡当たり100g施用します。また、完熟堆肥を1㎡当たり2kg程度施用し、深耕しておきます。根が深く入るので水はけの悪い場所は避けます。

施用

基肥は播種1週前までに施用して耕うん、畝立てをします。
基肥量(1㎡あたり)
・化成肥料(8-8-8) 250g

種まき

ホウレンソウのように栽培期間の短い葉物野菜は、一斉に発芽させることができます。発芽を揃えるコツは、まき溝と覆土が均一であることです。深さ1cm程度に一定の深さのまき溝を切って、条間20cm、株間1~2cmのすじ播きにします。覆土した後、板や谷取り鍬の腹などで鎮圧してからたっぷり潅水します。播種後、くん炭やもみ殻を土の表面に散布しておくと乾燥防止や雨の跳ね返りの抑制効果があります。
潅水は、発芽揃いまでは乾かさないように湿潤を保ち、本葉2~3枚までは直根を深く伸長させるとともに、立枯病予防のため控えめにします。その後は1回に10mm程度2~3回潅水しましょう。本葉2~3枚までに最終間引きを行い、株間を5cm程度にします。



11月 実エンドウ、莢エンドウ

   

        キヌサヤ(サヤエンドウ) 画像1と2 無料写真素材 「花ざかりの森」

エンドウ類には、スナップエンドウ・絹さやエンドウの莢エンドウと、ぶんど豆やグリーンピースと呼ばれる実エンドウがあります。

栽培のポイント

・エンドウ類は深根性で酸素要求度が高いため、水はけのよいほ場を選びます。
・酸性土壌では生育不良となるため、土が酸性のところは石灰を施用します。
・連作を極端に嫌うため、5~6年あけて栽培するようにします。
エンドウは気温の低下する秋に播種し、耐寒性の強い幼苗で冬を越すようにします。越冬時は生育が進みすぎていると寒害を受けやすいため、10月中旬~11月中旬ごろが播種の目安となります。根は過湿に弱いので、できるだけ高畝にし、畝幅は120cm~150cm程度とします。雑草防止、水分や肥料分保持のため、黒マルチ又は銀黒マルチを張ります。

基肥(1㎡あたり)

・化成肥料(8-8-8) 60g
・過リン酸石灰(リン酸肥料) 30g

種まき

株間25~35cmで1か所に3~4粒の点播きにします。
発芽後、本葉2枚くらいまでに2本に間引きします。
※鳥害を防止するため、不織布をべたかけしたり、防鳥テープを利用しましょう。また、ポリペットで育苗してから定植するのも良い方法です。本葉3~4枚になったら根鉢を崩さないように植付けます。



11月 やさいの時間

  







Q タマネギの栽培で気を付けることは?



A 品種に合った定植時期を守る事と雑草対策が必要です!



定植

晩生品種(もみじ3号など)は、11月20日ごろに排水の良いほ場に定植します。1a当たりの目安は2000株です。
定植時期が早過ぎたり大苗を植えるとトウ立ちや分球の原因になります。草丈が25cm程度で基部の大きさ5~6mm、1本の重量4~5gの良質な苗を選びます。
畝幅は130cm、条間は24~25cm、株間は15cmで4条植えにします。
定植時には、苗に直射日光や風を当てないようにし、根を乾燥させないようにします。植える深さは2~3cmとし、根の分岐点より上に土をかけないようにします。根が地上に出ないように植え込み、定植後5日間くらいは活着を促すため、乾燥すれば潅水します。



施肥

施肥量は、基肥半量、追肥半量とします。年内に生育が進みすぎると、トウ立ちや分球が増加するため、年内の生育を抑えて1月から肥効を高め、3月上旬に最後の追肥を行うようにします。また、基肥にリン酸を十分に与えることで根張りが良くなります。
基肥量(1㎡あたり)
・化成肥料(8-8-8) 150g
・過リン酸石灰(リン酸肥料) 20g

除草剤(1a当たり)

定植後にトレファノサイド粒剤2.5を0.4~0.5kg、または水10ℓにトレファノサイド乳剤を30cc希釈して散布します。生えている雑草には効果がないので、必ず雑草が生える前に散布します。
※雑草対策としては、除草剤の他に黒マルチ(4条穴あき)を使用する方法もあります。



2023年10月1日日曜日

10月 おこめの時間

  





Q 今年の収穫時期は?



A 今年は気温がかなり高い傾向なので、平年より早くなる予想です!



今年は、気温が高く推移しています。出穂時期は、極早生品種(あきたこまち・コシヒカリなど)が平年より早く、肥料抜けが良い所はかなり早くなっています。また、出穂以降も気温の高い傾向は続くと思われますので、どの品種も例年より早い時期での刈り取りとなる予想です。刈り遅れないように早めに準備を行い、適期に収穫しましょう。

刈り取り時期

目安は下記の表1のとおりです。(広報誌だいち8月号掲載時と変わっています‼)

水管理

落水が早いと登熟不良になるため、土壌水分を80%に保ち、刈り取り3日前を目安に落水します。また、台風が来るときは深水にしておきます。


収穫

刈り遅れると品質が低下するため、天候や面積を考慮しながら収穫を始め、収穫適期内に終わらせましょう。
「あきたこまち」や「コシヒカリ」は出穂から30∼32日経った頃で、株の中で一番草丈の長い穂が80%程度黄化したら刈り取ります。「にこまる」は出穂から42∼48日経った頃で、株の中で一番草丈の長い穂が85%程度黄化したら刈り取ります。
※出穂とは:ほ場の半分くらいの茎で穂が出た日
刈り取り適期の期間は「コシヒカリ」6~7日間、「あきたこまち」7~9日間、「ヒノヒカリ」「にこまる」9~11日間です。刈り遅れると「胴割れ米」が発生や、光沢が悪く「茶米」が多くなるなど品質が低下します。

乾燥・調整

収穫した生籾は、すぐに乾燥を開始しましょう。高水分のまま長時間放置すると、「茶米」や「ムレ米」が発生したりするので注意してください。高温での急激な乾燥は避け、乾燥速度は1時間あたり0.6%の乾燥率となるよう火力を調整して仕上げ、玄米水分14.5%を目標に乾燥します。高水分米の急激な乾燥や過乾燥は、胴割れ食味低下の要因となります。


10月 かんきつの時間

 




Q この時期に大切なことは?



A 伊予柑の夏秋梢を適切に処理しましょう!




伊予柑の夏秋梢処理(下図参照)

伊予柑は、多く発生した夏秋梢を放置しておくと、翌年の着果過多につながります。その為夏秋梢を適切に処理しましょう。
①垂直に立ち上がった夏秋梢は基部から切ります。
②斜め上や水平に伸びた夏秋梢を予備枝にする場合は、春枝と夏枝の境のコブを残して切ります。
③弱い夏秋梢はコブの下の春枝の所で切り返します。
④樹冠を拡大したい場合は、充実した所で切ります。
⑤かいよう病の病斑のついた夏秋梢は必ず取り除きます。

秋肥の施用(1本当たり植栽間隔3m×2.5m)

樹勢の回復と翌年の結実、新梢の発生を良くするために秋肥を施用します。
・極早生温州(10月上中旬)
農協果樹配合765  1kg
・早生品種(9月下旬)
農協果樹配合765  1.2kg



10月 カブ

  


冷涼な気候を好みます。耐暑性は弱く、高温では根の肥大は悪くなり、病気が出やすくなります。低温にあうと花芽が作られ、春になるとトウ立ちします。大カブでは比較的早く、小カブでは遅い傾向にあります。堆肥を施す場合は播種の1か月前までに行い、化成肥料などの基肥も播種の2週間ほど前までに施用し、土となじませておきます。連作すると根こぶ病などが発生しやすくなるので、輪作をして完熟堆肥などによる土づくりをしましょう。有機性に富んだ、通気性や排水性、保水性がよい土壌が適しています。

基肥(1㎡)

・完熟堆肥 2kg
・苦土石灰 120g
・有機化成 100g

播種

・畝幅100~120cm、株間14cm、4条まき、深さ1cmの播き溝を20cm間隔で作り、1~2cm間隔で種を播き、薄く土をかけます。

間引き

間引きが遅れると茎葉の生育が優先して玉の肥大が遅れます。生育の後半には肥大が急速に進むため、本葉5~6枚目ごろには、最終の株間に間引きします。

最終の株間

・小カブ・・・10~15cm
・中カブ・・・20cm
・大カブ・・・30~40cm

追肥と中耕

小カブは基肥のみで栽培できますが、中・大カブは本葉5~6枚の間引き時に化成肥料を1㎡当たり20gを条間に施し、軽く中耕・土寄せします。




10月 ダイコン

  


冷涼な気候を好み、耐寒性がありますが、低温にあうと花芽が作られ、根の肥大が停止し、春になるとトウ立ちしますが、花芽ができる低温量(低温の度合いと遭遇期間)は品種により異なります。根が深く張るので、有機質を含んだ通気性と排水性、保水性に優れた土が栽培に適しますが、未熟な堆肥を施すと又根やひげ根になりやすいので注意しましょう。十分な耕土が得られるように深く耕し、排水が悪いところでは高畝とします。作土が浅いと根が十分肥大しなかったり岐根になったりします。基肥は播種の2週間ほど前までに施用し、土になじませておきます。

基肥(1㎡当たり)

・苦土石灰 120g
・有機化成 150g

播種

畝幅60cm1条で、株間25~30cmを基準とし、4~5粒を点播きします。覆土は1cm程度とします。

間引き

間引きが遅れると軟弱徒長するので、遅れないようにしましょう。葉の不整形なものや葉色の淡いものや濃いもの、病害虫に侵されているものを中心に間引きしましょう。本葉6~7枚ごろには1本にします。

追肥・土寄せ

本葉5~6枚頃、畝の肩に化成肥料を1㎡当たり50g追肥して軽く土寄せします。



10月 やさいの時間 ソラマメ

  





Q ほ場準備で大切なことは?






A 各野菜の特徴に合った土づくりや畦づくりをしましょう!



栽培のポイント


1.ほ場は、日当たりが良く水はけが良いところを選びましょう。連作障害が出やすいので3~4年マメ科の栽培をしていないほ場にします。

2.ソラマメなどの大きい豆は、播種後に水を急激に吸水すると種子が割れたり腐敗しやすいので、以下の事を守りましょう。

①豆の一部が出るように播種する
②発芽まで過湿にしない
③播種前に浸種しない
3.根の酸素要求度が高いため過湿に弱いですが、着莢後の乾燥にも弱い作物です、土が乾燥すると実の肥大が悪くなり株が早く枯れ、収穫時期が短くなってしまいます。

播種

播種は10月中∼下旬が適期です。耐寒性の強い幼苗で冬を越させるように早播きしないようにします。

畑に直接播種する場合

・畝間120~135cmで畦を立て、株間50cmに播種します。
・オハグロを下に向けて土に挿し込み、種子上部1/4が地上に出るようにし、深く播きすぎないようにします。播種の1~2日前に十分潅水し、播種後はごく少量とします。
・アブラムシ類の防除として、アドマイヤー1粒剤2gを植穴に土壌混和してから播種します。

苗を立ててから定植する場合

・トロ箱にもみ殻をしき、清潔な砂または山土(真砂土)を7~8cm詰めます。
・4cm間隔に一粒ずつ、オハグロを下向きにして7割程度挿し込みます。
・播種後の潅水は1箱2ℓ程度とし、保水のため濡れた新聞紙で覆い涼しい日陰におきます。(発芽適温19~20℃)


・発芽後(播種後5~6日)は日当たりの良い場所で管理し、アブラムシによるウイルスの感染を防ぐため、白色の寒冷紗でトンネル被覆します。
・本葉2枚くらい(播種後2週間)になったら、種子が1/3出るように定植します。
・アブラムシ類の防除として、アドマイヤー1粒剤を2g植穴に土壌混和し植付けます。

ほ場の準備

播種または植付けの2週間くらい前に、10㎡当たり堆肥20kg、苦土石灰1.6kg、有機化成0.6kgを播いて、15~20cmの深さによく耕します。地温の安定や乾燥防止、雑草抑制、肥料流出防止のため、黒マルチを張ります。




2023年9月1日金曜日

9月 おこめの時間

Q 出穂後に気を付けることは?
A カメムシと刈り取り時期に注意しよう!


近年、カメムシによる斑点米の発生が多くなっています。斑点米は、カメムシ類が水稲の籾に口針を突き刺し、吸汁加害することにより発生します。

原因① 温暖化による越冬数の増加や夏季の高温で好適な増殖環境となっている。
原因② 品種がコシヒカリ等の作付けが多くなり、気温の高い時期の収穫が多くなっている。
原因③ 耕作放棄地の増加で雑草などのカメムシのすみかが増えている。
原因④ 病害虫の一斉防除(日を決めて地区全体で一斉に防除すること)ができにくい環境となった。
今年も気温が高く雨の少ない、カメムシの増殖には好適な環境となっていますので、カメムシが発生する地域では必ず適期に防除を行いましょう。

病害虫防除(10a当たり)
出穂後防除

対象病害虫:カメムシ類・ウンカ類・ツマグロヨコバイ
※カメムシによる斑点米の発生防止のため、発生地区は必ず防除しましょう。
●粒剤での防除
出穂から7~10日以内
・アルバリン粒剤 3kg
又は
・スタークル豆つぶ 250g
●粉剤・液剤での防除
出穂から10~14日以内
・アルバリン粉剤DL 3kg
又は
・アルバリン顆粒水溶剤 2000倍 150ℓ
(四剤ともに収穫7日前まで合計3回以内)

水管理

落水が早いと登熟不良になるため、土壌水分を80%に保ち、刈り取り3日前を目安に落水します。また、台風が来るときは深水にしておきます。

収穫

刈り遅れると品質が低下するため、天候や面積を考慮して収穫を始め、収穫適期内(刈り取り適期から約6日間)に終わらせましょう。
「あきたこまち」や「コシヒカリ」は出穂から30~32日経った頃で、一株の最長稈の穂が80%程度まで黄化したら刈り取ります。





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