2022年6月1日水曜日

6月 お米

 栽植密度

 一株3、4本で、あきたこまちとコシヒカリは坪当たり50〜60株、にこまるは42〜50株
植え付けます。


★除草剤を確実に効かせる

・除草剤の効きは、圃場をいかに均平に仕上げるか、水持ちの悪い圃場は丁寧な代かきでいかに水持ちを良くするかで決まります。
・水口・水尻を止めて散布し、1週間程度は湛水状態を維持します。(漏水田では、粒剤の方が効果が高い)
・アオサ・浮草が多発するところは、発生後に除草剤を散布しても拡散が悪く効果が落ちるため、田植え直後に使用できる剤を使いましょう。発生後は粒剤を使用しましょう。
・クリンチャーバスME液剤は、高温時の散布は避け、展着剤は使わないでください。


★ジャンボタニシ対策(スクミリンゴガイ)

 早期発見に努め、貝や卵塊を見つけたら、物理的防除(補殺)や薬剤防除をしましょう。
・薬剤防除(移植後・10a当たり)
 スクミハンター(食害防止効果・残効2週間)1〜2㎏(収穫45日前まで3回以内)




 ジャンボたにしくん
(殺貝効果・残効7日間)    1〜2㎏(収穫60日前まで2回以内)
 いずれも、3〜5㎝の湛水状態で均一に散布し、散布後7日間は落水やかけ流しを
せず、湛水状態を保ちます。




★適切な水管理

植付け後から活着期…湛水

分けつ期…浅水間断潅水

中干し…目標茎数の70〜80%で開始

省力施肥と疎植栽培は、強い中干しを避けます。



目標の茎数


あきたこまち…24本

コシヒカリ……22本

にこまる………28〜32本









6月 おこめ

 





ポイントをしっかりと抑えてお米を作ろう!

重要な6つのポイント

米づくりは土づくりから
初期の病害虫防除 
適正な施肥量 
除草剤を確実に効かせる
ジャンボタニシ対策
適切な水管理


★土づくり

土壌改良材の施用(10a当たり)
 稲の生育を促すため、田植えの10日前までに土壌改良材を施します。
粒状珪酸苦土鉄120㎏/10a
 または 
鉄強化美土里60㎏/10a



★初期の病害虫防除

 苗箱に処理することで田植え直後から長期にわたって病害虫に備えることができます。
苗箱施用剤 
サンエース箱粒剤   50g/箱  (移植3日前〜移植当日まで1回)

対象病害虫

 いもち病・紋枯病・稲こうじ病・もみ枯細菌病・ツマグロヨコバイ・ウンカ類・イネツトムネミズゾウムシ・イネドロオイムシ・フタオビコヤガ・コブノメイガ・ニカメイチュウ

使用方法

 移植前日から当日に一箱当たり50g を均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とします。














6月 スイートコーン

 

間引き

 本葉が2枚になったら、弱い苗を抜き取って2本立ちにします。その後、本葉が5〜6枚になったら、2回目の間引きをして1本立ちにします。


追 肥

 本葉7〜8枚ころと雄花が見え始めたころの2回、1a当たり化成肥料を3㎏追肥します。


水管理

 潅水は株の大きさに合わせて徐々に増やしていきます。雄穂が見え始めてからは急速に生長するので、たっぷりと潅水して収穫まで土壌を乾燥させないようにします。開花期以降の乾燥は、穂の肥大不良と先端不稔の原因となるので注意します。


病害虫と鳥害対策

 アワノメイガとアブラムシの防除を徹底します。アワノメイガの防除適期は雄花の出始めとその1週間後となります。雄穂が出てから10日後に雄穂を切り取るとアワノメイガの被害が少なくなります。収穫期の鳥害対策のため、テグスなどを早めに張りましょう。

アワノメイガ

  プレバソンフロアブル5 2000倍
  (収穫前日まで3回以内)

  フェニックス顆粒水和剤 3000倍
  (収穫前日まで2回以内)

アブラムシ類

  ウララDF
    2000〜4000倍
   (収穫3日前まで2回以内)
  アルバリン顆粒水溶剤 2000倍
   (収穫前日まで3回以内)

収 穫

 雌花の絹糸が出てから25日前後が収穫の目安です。先端の熟度を確認後、糖度の低下を防ぐために気温の低い早朝に収穫します。

 収穫適期が短いので、採り遅れないように注意しましょう。





6月 エダマメ

 

潅 水

 生育初期はやや控えめに潅水しますが、開花が始まればやや多めにし、サヤの生育を促しましょう。


病害虫防除

 開花期以降にカメムシの被害に遭うと実が太らなかったり、食べたときに苦みが出たりするので適宜防除します。

アルバリン顆粒水溶剤 2000倍
(収穫7日前まで2回以内)
トレボン乳剤  1000倍
(収穫14日前まで2回以内)など



収 穫

 種まき後、早生種85〜90日、晩生種100日程度で収穫となります。鮮やかな緑色で実がふくらみ、サヤを押すと豆が飛び出す頃が適期です。収穫適期が短いので採り遅れないように注意しましょう。

6月 ナス

 

主枝の仕立て方

 両側に1本ずつ強い枝を誘引し、その後1本ずつ基部に近い2本の強い枝を伸ばし4本仕立てとします。


側枝の切り返し剪定

 側枝は着蕾した上の葉1枚を残して摘芯し、さらに収穫と同時に下1葉を残して剪定します。


その他の管理

 株元から発生している台木のわき芽は除去します。 トマトトーン50倍を花に噴霧
して着果を促します。

6月 ピーマン

 


整枝・摘果

 一番花の第一次分枝より下のわき芽は除去します。第二次分枝の4本を主枝にして斜め4
5度に誘引します。第二次分枝より上の枝は放任としますが、枝が込み合ってくると着色不良や病害虫が発生しやすくなるので枝を間引き、株の中に光線を入れ風通しを良くします。樹勢維持のため、奇形果や病害虫の被害果は早めに摘果します。


アブラムシの防除

 ウイルス病を保毒したアブラムシが寄生し、樹液を吸汁するとウイルス病にかかります。ウイルス病抵抗性品種でないピーマンは、発病しやすく正常な実がつかなかったり収量が激減したりしますので、シルバーマルチなどでアブラムシの飛来を防いだり、定植後から定期的に防除しましょう。

トレボン乳剤  1000倍

(収穫前日まで3回以内)

ウララDF

2000〜4000倍

(収穫前日まで2回以内)など


6月 トマト

 


整枝・芽かき・摘芯

葉の付け根から出るわき芽はかぎ取り、主枝1本仕立てにします。主枝は支柱の高さになれ
ば花房の上の葉2枚を残し、摘心します。


摘葉・摘果

 収穫の終わった花房より下は摘葉します。摘果は、1花房で3〜4個の着果を目標に樹勢によって加減します。


収 穫

 開花後40〜50日で成熟します。下段から順次実が赤くなるので熟したものから収穫します。



その他の管理

 トマトトーン(気温20℃以上100倍)を花に噴霧して着果を促します。













6月 キュウリ

 



摘葉・摘果

 葉が過繁茂になり果実に光線が当たらない場合は、展開後40日以上経過した葉を中心に摘葉
します。奇形果などは小さいうちに摘果し、樹勢を維持させましょう。


収 穫

 1日採り遅れると大果になり、株の負担が大きくなって収量が減少します。若もぎを心掛
けましょう。




青空土男から6月の農作業アドバイス

 梅雨はこうやって乗り越えよう!


 




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