赤かび病罹病粒とカラスノエンドウの種子の「混入禁止」
赤かび病罹病粒に対する検査規格が厳しくなっています。収穫時に赤かび病の裸麦が混入すると、乾燥までの間に感染が広がり、全体に被害が出ます。
また、カラスノエンドウノの種子が混入すると、調整や精麦、加工段階での除去が困難となります。
どちらも収穫前に混入しないように努めましょう。
混入防止対策
収穫前に圃場内を巡回し、カラスノエンドウを抜き取ります。
赤かび病が発生している恐れがある圃場は、区別して収穫します。
倒伏麦は、小石などの異物が混入しないよう注意して収穫します。
刈取り
収穫時期によって品質が大きく変わります。降雨による品質低下を避けるため、適期に速やかに収穫します。
千粒量が最大になる時が裸麦の成熟期です。穂色が黄緑色から品種固有の色に変わり、粒がロウ状の硬さになれば収穫できます。収穫は、この2~3日後が適期です。
穀粒水分が30㌫以下になったら収穫します。穂首の曲がった穂数の割合で見るとマンネンボシは20~30㌫に達したころが目安です。
穀粒水分は、晴天の場合で3~4㌫、雲天の場合は1~2㌫程度減少するため、適期を予測して収穫します。
乾燥・調整
高温による急激な乾燥を避け、発酵による変質や熱損粒を防ぎましょう。品質低下を防ぐポイントは、高水分時の乾燥にあります。
穀粒水分が25㌫以上の高水分麦は、穀温40℃以下で乾燥すると品質が劣化しません。
循環型乾燥機を使う場合は、高水分による循環不良を考慮し、乾燥機への張り込み量を20~30㌫少なくしましょう。
仕上げ水分
裸麦・・・13㌫以下調整は、ライスグレーダーなどを使い、マンネンボシの篩目は、2.2㍉とします。
雑草種子や異物などは取り除き、細粒の混入を防ぎます。