育苗
床土準備
農協育苗培土またはPH5~5.5に調整した、病害虫のない清潔な土壌を使います。床土は10㌃当たり100㍑を準備します。
種子の処理順序
乾籾→塩水選→水洗い→種子消毒→浸種→催芽→播種※必ず3年に1度は種子を更新します。
塩水選
籾種を10㌃当たり4㌔準備し、塩水選をした後に水洗いします。水10㍑に対し、食塩2㌔を入れ、塩水選の比重を1.13にします。
種子消毒
スポルタックスターナSE200倍とスミチオン乳剤1,000倍を混用し、24時間浸漬します。
※処理中は時々、かくはんしましょう。
消毒は綱袋を使います。袋には、8分目程度を目安に入れます。
播種時期と浸種日数
発芽を均一にするため、鳩胸状態になるまで浸種します。積算温度は100℃で、種子消毒日数は浸種日数に含みます。(下記の図と表を参照)
田植え予定日から逆算して20~25日前に播種します。
図
表
播種と栽培密度
良質な苗を作るためには、薄播きが大切です。催芽籾を1箱あたり180㌘を播きます。1坪当たり50~60株、1株当たり3~4本植えます。10㌃当たりで16~20箱ほど必要です。
野菜・麦作跡地の残さ腐熟促進
豊土サングリーン元肥用 5~10㌔温度管理の目安
コシヒカリ・あきたこまち
にこまる
出芽長2㌢程度で硬化します。にこまるは伸びやすいため注意しましょう。土壌改良剤(10㌃当たり)
稲の生育を促すため、田植えの10日前までにいずれかの土壌改良剤を施します。
粒状珪酸苦土鉄 120㌔
鉄強化美土里 60㌔
病害虫防除
防除の基本は箱施用から使用農薬と対象病害虫
極早生品種(コシヒカリ・あきたこまち)フルサポート箱粒剤(移植2日前~移植当日)
≪対象病害虫≫
いもち病・紋枯病・ツマグロヨコバイ・ウンカ類・イネミズゾウムシ
コブノメイガ・ニカメイチュウ
中生品種及びいもち病多発地域
デジタルバウアー箱粒剤(移植3日前~移植当日)
≪対象病害虫≫
いもち病・ツマグロヨコバイ・ウンカ類・イネミズゾウムシ
イネドロオイムシ・フタオビコヤガ・コブノメイガ・ニカメイチュウ
使用方法
移植前日~当日に1箱当たり50㌘を均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とします。