温州みかんの着花対策
着花不足樹
①着花が極端に少なくなることが予想される樹は、つぼみの有無を確認してからせん定します。
②前年に果実が成った果梗枝を半分ほど取り除き、発育枝の発生を抑えます。
③できるだけ結果母枝が残るよう、軽くせん定するのが基本ですが、強い立ち枝は基部
から取り除きます。
④強い新梢が多く発生すると、花と養分を競合するため、落花が多くなります。花に被
さっている新梢や花の近くの新梢を間引きます。
着花過多樹
新梢が少ない場合は、満開までに摘蕾か予備枝を再設定します。新梢の確保には摘蕾が効果的ですが、労力的に困難な場合は、予備枝を再設定します。
新梢は発生後は、エカキムシとアブラムシを防除します。
苦土欠乏対策(10㌃当たり)
苦土欠乏症が発生した園地では、硫酸マグネシウム60㌔を施します。
苗木の管理
春芽は1芽に1本となるよう芽かきし、8枚目の葉を摘芯して夏芽を発生させます。
園地を乾燥させないように潅水します。
病害虫防除
訪花害虫
アドマイヤーフロアブル 4,000倍(温州みかん・その他柑きつともに収穫14日前まで3回以内)
灰色かび病
フロンサイドSC 2,000倍(温州みかん・その他柑きつともに収穫30日前まで1回以内)
※かぶれに注意し、散布後10日以内は入園しないようにします。(レモンに飛散し
ない)
かいよう病(落花直後)
コサイド3000水和剤 2,000倍クレフノン 200倍
ミカンサビダニ・カイガラムシ類(落弁後5~10日後)
アプロードエースフロアブル 1,000倍(温州みかんは収穫14日前まで1回以内、その他柑きつは収穫45日前まで1回以
内)
黒点病
エムダイファー水和剤 600倍(温州みかんは収穫60日前まで2回以内、その他柑きつは収穫90日前まで2回以
内)