刈取り時期は例年より早い予想!
今年は梅雨明けが例年より早く、気温も高く推移しています。出穂時期は、極早生品種
(あきたこまち・コシヒカリなど)が平年より早く、肥料抜けが良い所はかなり早くなって
います。また、出穂以降も気温の高い傾向は続くと思われますので、どの品種も例年より早
い時期での刈取りとなる予想です。
刈り遅れにならないように早めに準備を行い、適期に収穫しましょう。
水管理
落水が早いと登熟不良になるため、土壌水分を80%に保ち、刈取り3日前を目安に落水し
ます。また、台風が来るときは深水にしておきます。
収穫
刈り遅れると品質が低下するため、天候や面積を考慮しながら収穫を始め、収穫適期内に
終わらせましょう。
「あきたこまち」や「コシヒカリ」は出穂から30〜32日経ったころで、株の中で一番草丈
の長い穂が80%程度黄化したら刈取ります。
「にこまる」は出穂から42〜48日経った頃で、株の中で一番草丈の長い穂が85%程度黄
化したら刈取ります。
※出穂:穂が圃場の半分ぐらい出た日
刈取り適期の期間は「コシヒカリ」6〜7日間、「あきたこまち」7〜9日間、「ヒノヒ
カリ」「にこまる」9〜11日間です。刈り遅れると「胴割れ米」が発生したり、光沢が悪く
「茶米」が多くなるなど品質が低下します。
乾燥・調整
収穫した生籾は、すぐに乾燥を開始しましょう。高水分のまま長時間放置すると、「茶
米」や「ムレ米」が発生したりするので注意してください。高温での急激な乾燥を避け、乾
燥速度は1時間当たり0.6%の乾燥率となるよう火力を調整して仕上げ、玄米水分14.5%を
目標に乾燥します。
高水分米の急激な乾燥や過乾燥は、胴割れや食味低下の要因となります。