2022年10月1日土曜日

青空土男からの10月の農作業アドバイス ソラマメ


 栽培のポイント

1.圃場は、日当たりが良く水はけが良いところを選びます。連作障害が出やすいので

 3〜4年マメ科の栽培をしていない圃場にしましょう。

2.ソラマメなどの大きい豆は、播種後に水を急激に吸水すると種子が割れたり腐敗し

 やすいです。そのため、①豆の一部が出るように播種する②発芽まで過湿にしない③播

 種前に浸種しないーを守りましょう。

3.根の酸素要求度が高いため過湿に弱いですが、着莢後の乾燥にも弱い作物です。土が乾  燥すると実の肥大が悪くなり株が早く枯れ、収穫時期が短くなってしまいます。


播種(畑に直接播種する場合)

・播種は10月中〜下旬が適期です。耐寒性の強い幼苗で冬を越させるように早播きしない

 ようにします。

・栽培密度は、畝間120〜135㎝、株間50㎝程度とします。

・オハグロを下に向けて土に挿し込み、種子の上部1/4が地上に出るよう深く播きすぎ

 ないようにします。潅水は播種の1〜2日前に十分行い、播種後はごく少量とします。

・アブラムシ類の防除として、アドマイヤー1粒剤2g を植穴に土壌混和してから播種し

 ます。



播種と育苗

(苗を立ててから定植する場合)



・トロ箱にもみ殻をしき、清潔な砂または山土(真砂土)を7〜8㎝詰めます。

・4㎝間隔に一粒ずつ、オハグロを下向きにして7割程度挿し込みます。

・播種後の潅水は1箱2ℓ程度し、保水のため濡れた新聞紙で覆い涼しい日陰におきま す。(発芽適温19〜20℃)

・発芽後(播種後5〜6日)は、日当たりの良い場所で管理し、アブラムシによるウイ

 ルスの感染を防ぐため、白色の寒冷紗でトンネル被覆をします。

・本葉2枚くらい(播種後2週間)になったら、種子が1/3出るように定植します。

・アブラムシ類の防除として、アドマイヤー1粒剤2g を植穴に土壌混和し植付けます。

圃場の準備

 播種または植付けの2週間くらい前に、10㎡当たり堆肥20㎏、苦土石灰1.6㎏、有機

化成0.6㎏を播いて、15〜20㎝の深さによく耕します。地温の安定や乾燥防止、雑草抑制、

肥料流出防止のため、黒マルチを張ります。





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