カメムシと刈取り時期に注意!
出穂後防除(カメムシ発生地域必須防除)
近年、カメムシによる斑点米の発生が多くなっています。斑点米は、カメムシ類が水稲の籾に口針を突き刺し、吸汁加害することにより発生します。原因は①温暖化による越冬数の増加や夏期の高温で好適な増殖環境となっている②品種がコシヒカリ等の作付けが多くなり気温の高い時期の収穫となっている③耕作放棄地の増加で雑草などのカメムシのすみかが増えている④病害虫の一斉防除(日を決めて地区全体で一斉に防除すること)ができにくい環境とった、などが挙げられます。今年も気温が高く雨の少ない、カメムシの増殖には好適な環境が続いていますので、斑点米の発生には十分注意し、カメムシが発生する地域では必ず適期に防除を行いましょう。
病害虫防除(10a当たり)
出穂後防除(カメムシ対策必須防除)対象病害虫:カメムシ類・ウンカ類・ツマグロヨコバイカメムシによる斑点米の発生防止のため、発生地区は必ず防除しましょう。
粒剤での防除
出穂から7〜10日以内・アルバリン粒剤 3㎏または・スタークル豆つぶ 250g
粉剤・液剤での防除
出穂から10〜14日以内・アルバリン粉剤DL 3㎏または・アルバリン顆粒水溶剤2000倍 150ℓ(四剤ともに収穫7日前まで合計3回以内)
水管理
落水が早いと登熟不良になるため、土壌水分を80%に保ち、刈取り3日前を目安に落水します。また、台風が来るときは深水にしておきます。
収穫
刈り遅れると品質が低下するため、天候や面積を考慮しながら収穫を始め、収穫適期内に終わらせましょう。「あきたこまち」や「コシヒカリ」は出穂から30〜32日経った頃で、一株の最長稈の穂が80%程度まで黄化したら刈取ります。
「にこまる」は出穂から42〜48日経った頃で、一株の最長稈の穂が85%程 度まで黄化したら刈取ります。