伊予柑は、収穫前の防除と
「予措」を適切に!
収穫前防除
〇腐敗防止
二剤を混用して散布します。
トップジンM水和剤 2000倍(かんきつ・みかんともに収穫前日まで5回以内)
+
ベフラン液剤25 2000倍
(かんきつ〈みかん除く〉は収穫前日まで2回以内、みかんは収穫前日まで3回以内)
〇ヘタ落ち防止
マデックEW 2000倍(6割以上着色で散布・収穫開始日の20~10日前1回)
収穫
収穫時期が遅いほど着色が進み、糖度が高くクエン酸は低くなります。
12月中旬頃から、7~8割以上着色した果実を分割して採収します。
貯蔵管理
収穫した伊予柑は、果皮の腐敗や果肉内の水分の減少を防ぐため、乾燥させる「予措」という処理を行います。予措をすることで鮮度を保ちながら、長期間の保存を可能にします。
○貯蔵の仕方
①入庫は1坪当たり1t(65c/s・キャリー当り16㎏)程度とし、コンテナ同士と壁の間隔は20㎝とする。
②床面には、すのこ・りん木等で空気が循環できる隙間を確保する。
※空気の循環にはトイレファン等を利用する。
③分割採収して着色度合により選果し、着色度合、階級別に分けて別々のコンテナで貯蔵管理をする。
① 収穫直後の予措は特に多湿に成りやすいので、常温で風通しの良好な場所で行い、減 量度合は3~5%とする。
② 日中、暖かい時は戸や窓を開放するか換気扇で強制排気を行う。
③ 大玉果実(特に着色不足・ス上がりの懸念の有るもの)は別コンテナで管理し2月下旬までに出荷できるよう管理をする。
④ コンテナ上段は乾燥しやすいので、循環の空気が直接当たらないようにコモ等で覆う。
⑤ 倉庫内で極端に乾く場所がある場合は間仕切りを行い別管理する。
※着色には温度と湿度が必要だが、過剰な加温・過湿は品質低下・腐敗の原因となる。
温州みかん・伊予柑
マシン油乳剤の散布
収穫後10日くらい経ち、樹勢が回復したら、ハダニ類の越冬卵やガラムシ類を対象に12月中旬~1月中旬の間でマシン油乳剤を45倍で散布します。
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