2017年5月1日月曜日

5月 柑きつ


温州みかんの着花対策

着花不足樹

①着花が極端に少なくなることが予想される樹は、つぼみの有無を確認してからせん定
 します。
②前年に果実がなった果梗枝を半分ほど取り除き、発育枝の発生を抑えます。
③できるだけ結果母枝が残るよう、軽くせん定するのが基本ですが、強い立ち枝は基部
 から取り除きます。
④強い新梢が多く発生すると、花と養分を競合するため、落花が多くなります。花に被
 さっている新梢や花の近くの新梢を間引きます。

着花過多樹


 新梢が少ない場合は、満開までに摘蕾か予備枝を再設定します。新梢の確保には摘蕾が効果的ですが、労力的に困難な場合は予備枝を再設定します。
新梢発生後は、エカキムシとアブラムシを防除します。

苦土欠乏対策(10㌃当たり)


 苦土欠乏症が発生した園地では、硫酸マグネシウム60㌔を施します。

苗木の管理


 春芽は一芽に1本となるよう芽かきし、8枚目の葉を摘芯して夏芽を発生させます。
土壌を乾燥させないよう、園地全体に潅水します。

病害虫防除

訪花害虫・エカキムシ・アブラムシ

アドマイヤーフロアブル   4,000倍
          (温州みかん・その他柑きつともに収穫14日前まで3回以内)

灰色かび病(落弁期)

ファンタジスタ顆粒   4,000倍
          (温州みかん・その他柑きつともに収穫14日前まで3回以内)

かいよう病(落花直後)

コサイド3000水和剤   2,000倍
       +
クレフノン   200倍

ミカンサビダニ・カイガラムシ類(落弁後5~10日後)

アプロードエースフロアブル   1,000倍
 (温州みかんは収穫14日前まで1回、その他柑きつは収穫45日前まで1回以内)

黒点病(6月上旬)

エムダイファー水和剤   600倍
 (温州みかんは収穫60日前まで2回以内、その他柑きつは90日前まで2回以内)

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