2023年4月1日土曜日
4月 ソラマメ
NK化成E989を施用します。樹勢が弱いようなら早めに追肥して樹勢を保ちましょう。
病害虫防除
・ロブラール水和剤 1000倍
・セイビアーフロアブル20 1000倍
・アルバリン顆粒水溶剤 2000倍
4月 ズッキーニ
原産地は北アメリカ西部からメキシコ北部で、生育適温は18~23℃です。低温にも高温にも耐え、育てやすい野菜です。多湿を嫌うので、水はけをよくすることが大切です。「ズッキーニ」という名前はイタリア語で、地中海沿岸のイタリアや南フランスでは料理に欠かせない素材となっています。
・品種:ゼルタ・ネロ・グリーンボード2号 など
栽培のポイント
実を確実に太らすには、人工授粉が必要です。雄花を摘み取って花びらを除去し、受粉当日の朝に咲いた雄花の柱頭に転がすように花粉を付けます。
・種まき・植付け
畝幅140cm、株間は70cmの1条とし、苗を植付けます。直まきの場合は1カ所に2粒、1cmの深さに播きます。発芽適温は25~30℃と高いため、気温の低い時期は黒マルチを前もって張り地温を上げ播種します。本葉2枚くらいに育った頃、1カ所1本になるよう間引きします。
4月 エダマメ
原産地は中国東北部で、縄文時代には日本でも栽培されていたようです。生育適温は25~28です。高温には耐えるが、低温に弱く、開花期から莢が肥大する時期に水分が不足すると不稔や実入りが悪くなります。
・品種:サッポロミドリ・湯上り娘 など
栽培のポイント
窒素肥料を控えて、日当たりの良い場所を選びます。開花期以降は、莢の生育をよくするため、やや多めの潅水で土を乾かさないことが重要です。
・種まき・間引き
畝幅60~70cm、株間は30cmの1条とし、1カ所に2~3粒まきます。発芽適温は25~30℃と高いため、気温の低い時期はマルチ栽培がおすすめです。10cmくらいの草丈に育った頃、1カ所2本になるよう間引きします。
4月 スイートコーン
原産地はメキシコから南米北部で、生育適温は22~30℃で、発芽適温は30~35℃と生育適温に比べ相当高いです。地温が低いと発芽が著しく遅れ、発芽勢も悪くなります。高温と十分な日光を好む作物です。
栽培のポイント
スイートコーンは、風で花粉が運ばれ受粉するので、1列ではなく2列以上で栽培します。短期間に肥料を吸収するので、多めに施肥します。粒の肥大を良くするため、出穂期から収穫まで土壌を乾燥させないようにしましょう。
・品種:ゴールドラッシュ・カクテルコーン など
・種まき
発芽適温は30~35℃と高いため、気温の低い時期はマルチを前もって張り、地温を高めることで発芽が安定します。
1条植え 畝幅 60cm 株間 30cm
2条植え 畝幅 120cm 株間 30cm
1カ所に3~4粒播き、本葉3~4枚の時に最も生育のよい1本を残して、そのほかの株を根元からハサミで切り取ります。
4月 ナス
原産地はインドで、生育適温は22~30℃、10℃以下では生育が停止します。高温多湿の気候を好みます。根は深くは張りますが停滞水には弱いので、排水の良い所が適します。排水が悪い所では、思いっきり高畦にしましょう。
栽培のポイント
・圃場の準備
通気性、排水性が良く、よく肥えた土壌が適しています。また、日当たりの良い場所を選びましょう。
・良い苗を選ぶ
一番花の確認できる軸の太い苗を選びます。トマト・ジャガイモなどのナス科との連作を避けましょう。
・畝つくり・植付け
畝幅1.5~1.8mで高畦にし、株間50~60cmの1条植えにします。定植後は十分に水をやり、仮支柱を立てて茎を固定しましょう。
・トマトトーンによるホルモン処理
1段目の花が開花したら、トマトトーン50倍を花に噴霧して確実に着果させましょう。
・適切な水管理と施肥
ナスの根は、乾燥や多湿にも比較的強いですが、水分の変化が大きいと株が弱って実の太りが悪くなります。実がどんどん獲れだしたら水やりを続けて行い、土の水分を一定に保つことが大切です。また定期的に追肥をして樹勢を保ちましょう。
4月 ピーマン
中南米の熱帯地方が原産で、生育適温は22~30℃で15℃以下ではほとんど生育しません。根の張り方が狭く浅いので、乾燥に弱いです。
栽培のポイント
連作すると土壌病害が出やすく収量が少なくなるので、4~5年空けるようにします。耕土の深い排水良好で日当たりの良い圃場が適します。
・良い苗を選ぶ
本葉9枚程度で、葉が厚く節間の短いずんぐりした苗を選びます。
・畝つくり
畝幅1.2~1.5mで高畦をつくり、50cm間隔の1条植えにします。ピーマンの根は浅根で水分の変化に弱いため、畝幅が広く高い畝つくりをしましょう。
4月 トマト
原産地は南米のアンデス高原で、生育適温は昼間25℃、夜間16℃前後です。高温多湿になる日本の夏は苦手です。乾燥には強いですが、果実が太るときに水分が不足すると肥大が著しく抑制されます。
栽培のポイント
・良い苗を選ぶ
がっちりした、定植適期の苗を選びましょう。一段果房の最初の苗が、蕾~開花した苗が理想です。
・適切な施肥や水管理
基肥を多量に入れると、変形果や着果不良の原因になります。基肥は少なめにして、三段目の花が咲いごろから追肥を始め、途中で肥料が切れないように少しずつ肥料を施し、樹勢を保ちます。またトマトは乾燥に強く、土の水分が多いと樹勢が強くなりすぎるので、植付直後の水やりの後は極力水をやらないようにしましょう。
・畝つくり
畝幅1m~1.2mで高畦をつくり、50cm間隔の1条植えにします。
・植付け
果実が直接日光に当たると裂果しやすくなるので、1条植えの場合は花房を北側に向けて植え付けましょう。
・トマトホーンによるホルモン処理
1段目の花房の花が3花開花したら、トマトトーン50倍を花房全体に噴霧して確実に着果しましょう。この作業をやらないと1段目の実はまず太りません。
4月 キュウリ
・圃場の準備が大切
日当たり良く、風通しの良い所を選びます。30cm以上の深さに耕し、土の中へ空気を入れることが生育の良否につながります。
・良い苗を選ぶ
本葉3~4枚の苗が理想です。ウリ類は若苗定植が基本。
・畝つくり
畝幅1.3~1.5mで60cm間隔の1条植えか、2.4~3.0mで60cm間隔の2条植えにします。キュウリの根は、浅く広く張る性質があるので、畝幅が広いほうが生育は安定します。
青空土男から4月の農作業のアドバイス
夏野菜植付けの準備は早く!畝は大きく高く!地温の確保が大切!
・キュウリ・トマト・ナス・ピーマンなどの夏野菜の生育に適した気温は25℃程度のため、春に植付けるときには適温より低い条件でスタートすることになります。そのため、天気が悪く気温が低かったり、土の温度が低い場合は根がうまく張らず順調に生育しません。植付けた後すぐに根が張り、順調に生育させることが早朝から良い実が採れる条件となりますので、土づくりや施肥、畝立て、マルチングは重要な作業となります。
・土づくりはなるべく早く始め施肥を施した後に深耕します。施肥と畝立ては遅くとも定植の1週間前には行い、畝はかまぼこ型で大雨でも冠水しないようになるべく高くしましょう。畝ができれば直ちに黒マルチを張り、地温が最低でも12℃は確保できるようにします。定植する3日前には植穴を掘りたっぷり水をやっておきましょう。植付けは暖かい日を選び、苗にも潅水しておきます。
・植穴にアブラムシ等を予防するための粒剤(アルバリン粒剤など)を施用し、土と混ぜ、植付けます。深植えは避け、根鉢が盛り上がるように浅く植えましょう。植付けた後は鉢の土と圃場の土が密着するよう潅水します。
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