2024年6月1日土曜日

6月 タマネギ

  


収穫

5月、6月になると地上部が倒れるので、全体の8割が倒れたとき、天気のいい日を選び一斉に抜き取ります。長期保存なら、そのまま畑に並べて数日乾かし、取り込みます。保存は5球ぐらいを束ね、風通しの良い場所につるし、途中で腐った球が出たら、必ず取り除きます。

6月 スイートコーン

  


間引き

本葉が2枚になったら、弱い苗を抜きとって2本立ちにします。その後、本葉が5∼6枚になったら、2回目の間引きをして、1本立ちにします。

追肥

本葉7~8枚頃と雄花が見え始めたころの2回、1a当たり化成肥料を3kg追肥します。

水管理

潅水は株の大きさに合わせて徐々に増やしていきます。雄穂が見え始めてからは急速に成長するので、たっぷりと潅水して収穫まで土壌を乾燥させないようにします。開花期以降の乾燥は、穂の肥大不良と先端不稔の原因となるので注意します。

病害虫と害虫対策

アワノメイガとアブラムシの防除を徹底します。アワノメイガの防除適期は雄花が出てから10日後に雄花を切り取るとアワノメイガの被害が少なくなります。収穫期の鳥害対策のため、テグスなどを早めに張りましょう。
○アワノメイガの防除
・プレバソンフロアブル5 2000倍
(収穫前日まで3回以内)
・アファーム乳剤 2000倍
(収穫3日前まで2回以内)



収穫

雌花の絹糸が出てから25日前後が収穫の目安です。先端の熟度を確認後、糖度の低下を防ぐために気温の低い早朝に収穫します。収穫適期が短いので、採り遅れないように注意しましょう。

6月 エダマメ

  


潅水

生育初期はやや控えめに潅水しますが、開花が始まればやや多めにしサヤの生育を促しましょう。

病害虫防除

開花期以降にカメムシの被害に遭うと実が太らなかったり、食べたときに苦みが出たりするので適宜防除します。

○カメムシの防除
・アルバリン顆粒水溶剤 2000倍
(収穫7日前まで2回以内)
・トレボン乳剤 1000倍
(収穫14日前まで2回以内)など
収穫種まき後、早生種85∼90日、晩生種100日程度で収穫となります。収穫適期が短いので採り遅れないように注意しましょう。

<資料提供:JA全農えひめ>



6月 ナス

  


側枝の切り返し剪定

側枝は着蕾した上の葉1枚を残して摘心し、さらに収穫と同時に下1枚を残して剪定します。





追肥

追肥は、実の収穫が始まるころからします。10∼15日置きに化成肥料を1株当たり一つまみ(15g)施し、草勢が低下しないようにしましょう。

その他の管理

株元から発生してくる台木のわき芽を除去します。トマトトーン50倍を当日開花した花に噴霧して着果を促します。

6月 ピーマン


整枝・摘果

一番花の第一次分枝より下のわき芽は除去します。第二次分枝より下のわき芽は除去します。第二次分枝の4本を主枝にして斜め45度に誘引します。第二次分枝より上の枝は放任としますが、枝が込み合ってきたら枝を間引きし、株の中に光線を入れ風通しを良くします。樹勢維持のため、奇形果や病害虫の被害果は早めに摘果します。

追肥

追肥は、実の収穫が始まるころから行います。10∼15日置きに化成肥料を1株当たり一つまみ(15g)施し、草勢が低下しないようにしましょう。

アブラムシの防除

ウイルス病を保毒したアブラムシが寄生すると、樹液を吸汁する際にウイルス病にかかります。ウイルス病抵抗性品種ではないピーマンは、発病すると正常な実がつかなかったり収量が激減したりします。シルバーマルチなどでアブラムシの飛来を防いだり、定植後から定期的に防除をしましょう。

・トレボン乳剤 1000倍
(収穫前日から3回以内)
・ウララDF 2000∼4000倍
(収穫前日まで2回以内) など


  

6月トマト

  

整枝・芽かき・摘芯

葉の付け根から出るわき芽はかぎ取り、主枝1本仕立てにします。主枝は支柱の高さになれば花房の上の葉2枚を残し、摘芯します。

摘葉・摘果

収穫の終わった花房より下の葉は摘葉します。摘果は、1花房で3~4個の着果を目標に樹勢によって加減します。

収穫

開花後40~50日で成熟します。下段から順次実が赤くなるので熟したものから収穫します。

追肥

追肥は、大玉トマトで3段花房が開花頃、ミニや中段トマトは4段花房開花のとき、咲いている所の茎の太さが7mm以下であれば、化成肥料を1株当たり一つまみ(15g)施します。

その他の管理

トマトトーン(気温20℃以上100倍)を花に噴霧して着果を促します。




6月 キュウリ

  


摘葉・摘果

葉が込み合ってきたら、古い葉や病気の葉を中心に摘葉し、新葉に光が当たるようにします。奇形果などは小さいうちに摘果し、樹勢を維持させましょう。

収穫

果実が急激に太るため1日採り遅れると、株の負担が大きくなって収量が減少します。若もぎを心掛けましょう。

追肥

追肥は、10~15日置きに化成肥料を1株当たり半握り(30g)施し、草勢が低下しないようにしましょう。

6月 やさいの時間

  



Q 梅雨のとき気をつけることは?




A 水が溜まったままにならないよう、排水溝を整備!ほ場内をきれいを保って病気や害虫の発生を抑え        よう!


夏野菜の梅雨対策

6月上旬から7月中旬にかけての梅雨時期は日射量が少なく高温多湿の環境となるため、細菌やカビの菌が増え病気が発生しやすくなります。また、大雨や長雨で土中に水分の多い状態が続くと根が酸欠状態になり、根が傷んで生育不良となります。
梅雨は野菜にとっては厳しい環境です。特に、トマトやスイカなどの雨の少ない地域が原産地の野菜は日本の梅雨は苦手で、病気にかかりやすくなります。対策を怠らないようにして、梅雨を乗り切りましょう。

ポイント① 早めに排水溝の整備

大雨でも畝が冠水しないように、また、雨水が速やかにほ場外に排出されるように排水溝を整備しましょう。元々排水の悪いほ場や、水が溜まりやすいところは、高畝にすることで過湿による根痛みを軽減することができます。



ポイント② 雨の日は芽かき・葉かきをしない

雨で濡れているときに芽かきや葉かきなどをすると、そこから病原菌が入って病気が伝染します。作物が湿っていないときに作業しましょう。
また、雨でぬかるんだ状態で作業すると、踏んだ土が練ったようになり、乾くとカチカチになり作物によくありません。

ポイント③ ほ場内をきれいに

除去した葉や芽、茎、除草した雑草などを畝の上などに放置すると、病気や害虫の発生源となります。できる限りほ場内をきれいに保ちましょう。
◎梅雨時期に発生が多くなるナメクジ類は「スラゴ」で防除しましょう。「スラゴ」はナメクジ・カタツムリの被害がある全ての農作物に使用可能です。有効成分の燐酸第二鉄は天然にも存在する成分で、収穫直前まで使えます。
・スラゴの使用方法1~5g/㎡を発生場所または株元に配置

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