4月 やさいの時間
Q 夏野菜の植付けで大切なことは?
A ほ場の準備を早めに行い、地温を確保しましょう!
・2024年は、平年より暑いことが予想されます。キュウリやトマト、ナス、ピーマンなどの夏野菜で生育に適した気温が25℃程度ですが、近年では猛暑でこの生育適温を上回る気温で推移し、雨が降ると大雨・豪雨で災害が発生しています。不安定な自然環境の中での影響を最低限に抑えるためには、早期からの土づくりや施肥、畝立て、マルチングなどのほ場準備が重要な作業となります。
・施肥を施した後に深耕します。施肥と畝立ては遅くとも定植の1週間前には行い、畝はかまぼこ型で大雨でも水が冠水しないようになるべく高くしましょう。畝ができれば直ちに黒マルチを張り、地温が最低でも12℃は確保できるようにしましょう。定植する3日前には植穴を掘りたっぷり水をやります。植付けは暖かい日を選び、苗には潅水しておきます。
・植穴にアブラムシ等を予防するための粒剤(アルバリン粒剤など)を施用し、よく混ぜ、植え付けます。深植えは避け、根鉢が盛り上がるように浅く植えましょう。植付けあ後は鉢の土とほ場の土が密着するよう潅水します。
・真夏の炎天下では、大玉トマトやスイカ、メロン等は育った時に直射日光に当てすぎると食味が落ちてしまいます。遮光ネットなどを切り分け、果実にかけたり、袋かけしたりすると効果があります。
定植時のポイント
※4月定植苗は、2週間程度はビニール袋等で風よけや覆いをすることで生育が安定します。
※今年は、気温が高いのでアブラムシ類の発生が早く、ウイルス病の原因になるので注意が必要です。
※夏の潅水は、日中暑い中時間帯では人間にも作物にもよくないので、朝か夕方の涼しい時間帯にしましょう。ホースの出だしやジョウロ、バケツの残り水は熱湯になっているので注意が必要です。