2021年7月1日木曜日

7月 久万高原野菜 ピーマン

 

草勢維持

 枝の垂れ下がりを防ぐため、株元から30㌢の高さに1段ネットを張ります。2段ネットは1段目から30㌢ほど上部に張り、草勢に合わせて3段ネットを検討しましょう。

せん定

 茎葉が茂ると日照不足や風通しが悪くなり、落葉や腐敗果、病害虫の発生の原因になります。徒長枝は間引いて、せん定します。

病害虫防除

 生育最盛期は高温多湿です。病害虫の発生が予想されるため、防除基準に沿って管理します。

防風雨対策

①排水溝の整備(水はけを良くする)

②杭の補強

③整枝ネットの点検

④防風網の設置

7月 久万清流米

 

中干し後〜出穂期頃の管理

 中干し後は、浅水潅水状態を保ち、時々水を入れ替え、根の活力を維持しましょう。

 穂ばらみ期から出穂期は、土壌の乾燥や潅水状態が続くと根が傷むため、間断潅水をし、程よい水分状態を保ちながら、地温を下げるようにします。

病害虫防除(10㌃当たり)

 出穂期以降はカメムシの発生が予想されます。

 液剤散布(共同防除)では7月末頃にダブルカットスタークルフロアブルで防除を行います。

 粒剤防除の場合は、7月上旬にフジワンラップ粒剤を4㌔、2回目の防除を必ず出穂期の7〜1

0日後にスタークル粒剤を3㌔または、スタークル豆つぶを250㌘施用します。

 また、畦の草刈りを行い病害虫の住処を減らしましょう。

穂肥

 品種の生育具合に応じて、ユーキくん穂肥を施用します。施用する量は葉色をみながら調整します。葉色値が高い場合は施用量を減らしましょう。

出穂20日前

 コシヒカリ……………最大15㌔

出穂25日前

 あきたこまち…………最大19㌔

 キヌヒカリ……………最大19㌔

7月 久万高原野菜 トマト

 

潅水・温度管理

 天候に応じて潅水と温度管理をします。

 草姿のバランスを整えながら、果実の肥大を促すため、1日当たりの潅水量と回数を調整し、定期的に潅水します。また、裂果の原因になるため、土壌の乾湿に注意し排水対策を万全にします。

 ハウス内の気温が25℃以上または、最低夜温が15℃以上になれば、昼夜ともサイドビニールを開けて換気します。

病害虫防除

 灰色カビ病の原因となる枯れ葉や花弁の残りカスは、こまめに除去します。

防風対策

 台風や強風に備え、防風ネットを確認します。

7月 水稲


☆赤文字の農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

水管理

 水が必要な時期とそれほど必要でない時期があるため、生育に応じて浅水の間断潅水や中干しをします。

中干し

 田植え後30日ほど経ち、目標茎数の70〜80㌫になったら中干しを始め、小ヒビが入る程度に干し上げます。省力施肥や疎植栽培をする場合は、強い中干しを避けます。

目標茎数

 コシヒカリ…………………22本
 あきたこまち………………24本
 にこまる・ヒノヒカリ……28〜32本

病害虫防除(下図)

 農薬は使用基準を守り、他の作物やほ場外への飛散と、河川への流出を防ぎましょう。

出穂期

 水が必要な時期ですが、水を溜めたままにしないよう間断潅水し、土壌水分を80㌫に保ちます。






7月 柑きつ

 


☆赤文字の農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

摘果

温州みかん

・樹冠上部摘果

 隔年結果の著しい園は、7月上旬までに樹冠外周と上部の果実を全て摘果し、下垂枝と樹冠内に着果させます。
 樹冠上部と主枝先端を成木で1㍍、10〜15年生で50㌢を目安に全て摘果します。

・枝別全摘果

 着果量の多い樹は、直径2㌢程度の枝を樹全体で3分の1程度選び、その枝を全て摘果します。そうすることで夏芽を発生させ、来年の結果母枝を確保します。
 摘蕾や再予備枝を設定していた枝に着果している場合も、全て摘果します。
 着果の少ない樹は、9月以降の仕上げ摘果が中心になるため、あら摘果を控えめにします。

伊予柑

 着果量の多い樹や樹勢の弱い樹からあら摘果をし、直花果や傷果、内成り果などを取り除きます。
 有葉果を中心に果実を残し、7月中に摘果を終えます。

病害虫防除

・カイガラムシ類・ロウムシ類
7月中旬頃
 スプラサイド乳剤40  1500倍
(かんきつ〈みかん除く〉は収穫90日前まで4回以内、みかんは収穫14日前まで4回以内)

・ゴマダラカミキリ幼虫(応急)
7月中下旬
 モスピラン顆粒水溶剤  400倍(かんきつは収穫14日前まで3回以内)
※株元に散布します。

・ミカンサビダニ
 コテツフロアブル   6000倍 (収穫前日まで2回)
   +
 ハーベストオイル  150倍 または スターマイトプラスフロアブル  1000倍
 (収穫7日前まで1回)

・黒点病
 エムダイファー水和剤 600倍
(かんきつ〈みかん除く〉は収穫90日前まで2回以内、みかんは収穫60日前まで2回以内)

 アビオンE  1000倍を混用
※ 前回の散布から積算降雨量が200㍉になるか、25日経過すれば散布します。

7月 エダマメ

 

品種

 「えぞみどり」

播種

 最終播種日の7月20日までに順次播種します。両サイドに一穴二粒ずつ、中央に一、二粒を直播きします。播種後の生育日数は約70日です。

 鳥害対策のため、寒冷紗をベタ掛けします。

潅水

 開花期以降の乾燥は、不稔莢が発生する原因になるため、土壌を乾燥させないようたっぷり溝潅水します。

病害虫防除

 莢の品質が低下するため、カメムシの発生に注意し、定期的に防除します。

開花期

・ハダニ類

 コロマイト乳剤   1500倍 (収穫前日まで2回以内)

・フタスジヒメハムシ・カメムシ類・ハスモンヨトウ

 トレボン乳剤   1000倍 (収穫14日前まで2回以内)

莢肥大期

・カメムシ類・ハスモンヨトウ

 アファーム乳剤  2000倍 (収穫3日前まで2回以内)

    +

 アルバリン顆粒水溶剤  2000倍 (収穫7日前まで2回以内)

除草

雑草生育期(10㌃当たり)

 バスタ液剤

    300〜500㍉㍑/水100〜150㍑

    (収穫14日前まで3回以内・畝間処理)

 ポルトフロアブル

    200〜300㍉㍑/水100㍑

    (収穫14日前まで1回・イネ科雑草の3〜8葉期)

7月 松山長なす

 



☆赤文字の農薬は、毒物劇物農薬に指定されています。
 毒物劇物農薬のご購入には、印鑑が必要になります。

摘芯・摘葉・せん定

 常にほ場を見回り、側枝の摘芯や摘葉、わき芽の除去に努め、一芽で切り返してせん定し、収穫します。





潅水

 土壌の乾燥が続くと果実の肥大に影響し、収量や品質、樹勢が低下します。乾燥が続く場合は、2〜3日おきに潅水します。また、滞水すると根腐れや根痛みを起こすため、排水を良くします。

ホルモン処理

 開花前日か当日の午前中に、トマトトーン50倍を柱頭部分に散布して授粉させます。

追肥(慣行施肥の場合・10㌃当たり)

 収穫開始頃から終了まで、燐硝安加里FTE入りS604を10〜14日ごとに20㌔を継続して施します。

苦土欠乏対策(10㌃当たり)

 硫酸マグネシウムを1000倍に薄め、300㍑を葉面散布するか、キーゼライトを肩口に30 ㌔施します。

病害虫防除

・褐色腐敗病

 プロポーズ顆粒水和剤  1000倍 (収穫前日まで4回以内)

・菌核病・灰色かび病

 シグナムWDG  1500倍 (収穫前日まで3回以内)

・灰色かび病・うどんこ病

 アフェットフロアブル  2000倍 (収穫前日まで3回以内)

・オオタバコガ・ハダニ類・ミナミキイロアザミウマ

 コテツフロアブル  2000倍 (収穫前日まで4回以内)

・アブラムシ類・ハダニ類

 アーデント水和剤  1000倍 (収穫前日まで4回以内)

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