2023年6月1日木曜日

6月 エダマメ

  

潅水

生育初期はやや控えめに潅水しますが、開花が始まればやや多めにし、サヤの生育を促しましょう。

病害虫防除

開花期以降にカメムシの被害に遭うと、実が太らなかったり、食べたときに苦みが出たりするので適宜防除します。
○カメムシの防除
・アルバリン顆粒水溶剤 2000倍
(収穫7日前まで2回以内)
・トレボン乳剤 1000倍
(収穫14日前まで2回以内) など


収穫 

種まき後、早生種85~90日、晩生種100日程度で収穫となります。収穫適期が短いので採り遅れないようにしましょう。



6月 トマト

  

整技・芽かき・摘芯

葉の付け根から出るわき目はかぎ取り、主枝1本仕立てにします。主枝は支柱くらいの高さになれば花房の上の葉2枚を残し摘芯します。

摘葉・摘果

収穫の終わった花房より下は摘葉します。摘果は、1花房で3~4個の着果を目標に樹勢によって加減します。

収穫

開花後40~50日で成熟します。下段から実が赤くなるので熟したものから収穫します。

追肥

追肥は、大玉トマトで3段花房が開花頃、ミニや中玉トマトは4段花房開花のとき、咲いているところの茎の太さが7mm以下であれば、化成肥料を1株当たり一つまみ(15g)を施します。

その他の管理

トマトトーン(気温20℃以上100倍)を花に噴霧して着果を促します。







6月 ピーマン

  

整技・摘果

一番花の第一次分枝より下のわき芽は除去します。第二次分枝の4本を主枝にして斜め45度に誘引します。第二次分枝より上の枝は放任としますが、枝が込み合ってきたら枝を間引きし、株の中に光線を入れ風通しを良くします。樹勢維持のため、奇形果や病害虫の被害果は早めに摘果します。

追肥

追肥は、実の収穫が始まるころから行います。10~15日置きに化成肥料を1株当たり一つまみ(15g)を施し、草勢が低下しないようにしましょう。

アブラムシの防除

ウイルス病を保毒したアブラムシが寄生し、樹液を吸収する際にウイルス病にかかります。
ウイルス病抵抗性品種でないピーマンは、発病しやすく正常な実がつかなかったり収量が激減したりしますので、シルバーマルチなどでアブラムシの飛来を防いだり、定植後から定期的に防除しましょう。

・トレボン乳剤 1000倍
(収穫前日まで 3回以内)
・ウララDF        2000~4000倍
(収穫前日まで2回以内など)


6月 ナス

  

側枝の切り返し剪定

側枝は着蕾した上の葉1枚を残して摘心し、さらに収穫と同時に下1葉を残して剪定します。

追肥

追肥は、実の収穫が始まるころから行います。
10~15日置きに化成肥料を1株当たり一つまみ(15g) を施し、草勢が低下しないようにしましょう。

その他の管理

株元から発生してくる台木のわき芽は除去します。
トマトトーン50倍を当日開花した花に噴霧して着果を促します。



6月 タマネギ

  

病害虫防除

4月から収穫までの防除をしっかり行うと、貯蔵中の腐敗を抑えることができます。
○べと病・白色疫病の防除
・ジマンダイセン水和剤 400~600倍
(収穫3日前まで5回以内)
○配色腐敗病(収穫直前防除)
・セイビアーフロアブル20 1500倍
(収穫前日まで3回以内)
○アザミウマ類の防除
・モスピラン顆粒水溶剤 2000倍
(収穫7日前まで3回以内)
・アグロスリン乳剤 2000倍
(収穫7日前まで5回以内)

収穫

5月、6月になると地上部が倒れるので、全体の8割が倒れたとき、天気の良い日を選び一斉に抜き取ります。長期保存なら、そのまま畑に並べて数日乾かし、取り込みます。保存は5球くらいを束ね、風通しの良い場所につるし、途中で腐った球が出たら、必ず取り除きます。

※赤字の農薬は、毒物劇物農薬に該当します。ご購入には印鑑が必要ですのでご持参ください。

6月 スイートコーン

  

間引き

本葉が2枚になったら、弱い苗を抜き取って2本立ちにします。その後、本葉が5~6枚になったら、2回目の間引きをして、1本立ちにします。

追肥

本葉7~8枚ころと雄花が見え始めたころの2回、1a当たり化成肥料を3kg追肥します。

水管理

潅水は株の大きさに合わせて徐々に増やしていきます。雄穂が見え始めてからは急速に成長するので、たっぷりと潅水して収穫まで土壌を乾燥させないようにします。開花期以降の乾燥は、穂の肥大不良と先端不稔の原因となります。

病害虫と鳥害対策

アワノメイガとアブラムシの防除を徹底します。アワノメイガの防除適期は雄花の出始めとその1週間後です。雄穂が出てから10日後に雄穂を切り取るとアワノメイガの被害が少なくなります。収穫期の鳥害対策のため、デグスなどを早めに張りましょう。
○アワノメイガの防除
・プレバソンフロアブル5 2000倍
(収穫前日まで3回以内)
・アファーム乳剤 1000~2000倍
(収穫3日前まで2回以内)

○アブラムシ類の防除
・ウララDF 2000~4000倍
(収穫3日前まで2回以内)
・アルバリン顆粒水溶剤 2000倍
(収穫前日まで3回以内)

収穫

雌花の絹糸が出てから25日前後が収穫の目安です。先端の熟度を確認後、糖度の低下を防ぐために気温の低い早朝に収穫します。





6月 キュウリ

  

摘葉・摘果

葉が過繁茂になり果実に光線が入らない場合は、古い葉を中心に摘葉します。奇形果などは小さいうちに摘果し、樹勢を維持させましょう。

収穫

1日採り遅れると果実が急激に太るため、株の負担が大きくなって収量が減少します。
若もぎを心がけましょう。

追肥

追肥は、10~15日おきに化成肥料を一株当たり半握り(30g) を施し、草勢が低下しないようにしましょう。


6月やさいの時間

Q 梅雨の時期に気を付けることは?

A 排水溝を整備して、水が溜まったままにならないようにすること!またほ場内をきれいにして病気や害虫の発生を抑えよう!

夏野菜の梅雨対策

梅雨時期は、日射量が少なく高温多湿の環境となるため、細菌やカビの菌が増え病気が発生しやすくなります。また、大雨や長雨で土中に水分の多い状態が続くと根が酸欠状態になり、根が傷んで生育不良になります。
特にトマトやスイカなど雨の少ない地域が原産地の野菜は日本の梅雨が苦手で、病気にかかりやすくなります。梅雨の対策を行って、梅雨を乗り切りましょう。

ポイント① 排水溝の整備

大雨でも畝が冠水しないように、雨水が速やかにほ場外に排出されるようにしましょう。
排水の悪いほ場は、高畝にすることで根痛みを軽減することげできます。



ポイント② 雨の日は芽かき・葉かきをしない

雨で濡れているときに芽かきや葉かきを行うと、そこから病原菌が入って病気が伝染します。作物が湿っていないときに作業しましょう。
また、雨でぬかるんだ状態で作業すると、踏んだ土が練ったようになり、乾くとカチカチになり作物によくありません。

ポイント③ ほ場内をきれいに

除去した葉や芽、茎、除草した雑草などを畝の上などに放置すると、病気や害虫の発生源となります。できる限りほ場内をきれいに保ちましょう。
◎梅雨時期に発生の多くなるナメクジ類は「スラゴ」で防除しましょう。「スラゴ」はナメクジ・カタツムリの被害がある農作物に使用可能です。
有効成分の燐酸第二鉄は天然にも存在する成分で、収穫直前まで使えます。
・スラゴの使用方法 1~5g/㎡
を発生場所または株元に配置


6月 おこめの時間

Q 米作りで気を付けることは?
A 田植前後の5つのポイントをおさえること!


米づくりのポイントは5つ!

①米づくりは土づくりから
②適正な施肥量
③除草剤を確実に効かせる
④適切な水管理
⑤ジャンボタニシ対策

①土づくり

土壌改良剤の施用
稲の生育を促すため、田植えの10日前までに土壌改良剤を施します。
粒状珪酸苦土鉄 120kg/10a
又は
鉄強化美土里  80kg/10a

②適正な施肥量

③除草剤を確実に効かせる

除草剤使用基準10a当たり

◎除草剤使用の注意点
・アオサ・浮草が多発するところは、発生後に除草剤を散布しても拡散が悪く効果が落ちるため、田植え直後に使用できるものを使いましょう。発生後は粒剤を使用しましょう。
・トドメバスMF液剤は、高温時の散布は避け、展着剤は使わないでください。
・水口・水尻を止めて散布し、1週間程度は湛水状態を維持します。(漏水田では、粒剤のほうが効果が高い)
*除草剤の効きは「ほ場をいかに均平に仕上げるか」「いかに水持ちを良くするか、水持ちの悪いほ場は丁寧な代かき」で決まります。

④適切な水管理

・植付け後から活着期・・・湛水
・分げつ期・・・浅水間断潅水
・中干し・・・目標茎数の70~80%で開始
*省力施肥と疎植栽培は、強い中干を避けます。

⑤ジャンボタニシ対策

早期発見に努め、貝や卵塊を見つけたら、物理的防除(捕殺)や薬剤防除をしましょう。
薬剤防除(10a当たり)
・スクミノン 1~4kg
殺貝効果(残効7~10日)
(収穫60日前まで2回以内)
水深3cm以上の湛水状態で均一に散布し、散布後7日間は落水やかけ流しをせず、湛水状態を保ちます。







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