2022年4月1日金曜日

4月 ピーマン

 

連作を避ける

 連作すると土壌病害が出やすく収量が少なくなるので、4〜5年空けるように

します。耕土の深い排水が良好で、日当たりの良い圃場が適します。


良い苗を選ぶ

 本葉9枚程度で、葉は厚く、節間の短いずんぐりした苗を選びます。


畝づくり

 畝幅1.21.5m で高畝をつくり、50㎝ 間隔の1条植えにします。

ピーマンの根は浅根で水分の変化に弱いため、畝幅が広い高い畝を作りましょ

う。

4月 スイートコーン

 


栽培のポイント

 スイートコーンは、風で花粉が運ばれ受粉するので、1列ではなく2列以上で

培します。

 短期間に肥料を吸収するので、多めに施します。粒の肥大を良くするため、

穂期から収穫まで土壌を乾燥させないようにしましょう。


品種

・ゴールドラッシュ

・カクテルコーン    など


種まき

 発芽適温は25〜30℃と高いため、気温の低い時期はマルチを張って地温を高め

ることで発芽が安定します。

 1条植え 畝幅60㎝ 株30㎝

 2条植え 畝幅100㎝ 株間30㎝

 1ヶ所に3〜4粒播き、本葉3〜4枚のときに最も生育のよい1本を残して、

そのほかの株を根元からハサミで切り取ります。

4月 エダマメ

 


品種

・サッポロミドリ

・湯あがり娘      など


栽培のポイント

 窒素肥料を控えて、日当たりの良い場所を選びます。開花期以降は、莢の生育

を良くするため、やや多めの潅水が必要です。


種まき

 畝幅60〜70㎝、株間は30㎝の1条とし、1カ所に2〜3粒まきます。

発芽適温は25〜30℃と高いため、気温の低い時期はマルチ栽培がおすすめです。


間引き

 10㎝くらいの草丈に育った頃に、1ヶ所2本になるよう間引きします。 

4月 ナス

 


圃場の準備

 通気性や排水性が良く、よく肥えた土壌が適しています。また、日当たりの良

い場所を選びましょう。


良い苗を選ぶ

 一番花が確認できる軸の太い苗を選びます。トマトやジャガイモなどのナス科

との連作を避けましょう。


畝づくり・植付け

 畝幅1.51.8m で高畝にし、株間50〜60㎝の1条植えにします。

 定植後は十分に水をやり、仮支柱を立て茎を固定しましょう。


トマトトーンによるホルモン処理

 1段目の花が開いたら、トマトトーン50倍を花に噴霧して確実に着果させま

しょう。


適切な水管理と施肥

 ナスの根は、乾燥や多湿にも比較的強いですが、水分の変化が大きいと株が

弱って実の太りが悪くなります。実がどんどん採れだして水をやり始めたら続け

て行い、土の水分を一定に保つことが大切です。また、定期的に追肥をして樹勢

を保ちましょう。

4月 キュウリ

 圃場の準備

 日当たりが良く、風通しの良いところを選びます。30㎝以上の深さに耕し、

土の中へ空気を入れることが生育の良否につながります。


良い苗を選ぶ

 本葉3〜4枚の苗が理想です。 ウリ類は若苗の定植が基本です。


畝づくり

 畝幅1.31.5mで60㎝間隔の1条植えか、2.4〜3mで60㎝間隔の2条植えに

します。

 キュウリの根は浅く広く張る性質があるので、畝幅が広いほうが生育は安定しま

す。

4月 トマト

 


良い苗を選ぶ

 がっちりした、定植適期の苗を選びましょう。一段果房の最初の花が蕾〜開花

した苗が理想です。

適切な施肥や水管理 

 基肥を多量に入れると、変形果や着果不良の原因になります。基肥は少なめに
て、三段目の花が咲いたごろから追肥を始め、途中で肥料が切れないように少し

ずつ追肥をし、樹勢を保ちます。

 また、トマトは乾燥に強く、土の水分が多いと樹勢が強くなりすぎるので、

植付け直後の水やりの後は極力水をやらないようにしましょう。

畝づくり

 畝幅1〜1.2mで高畝をつくり、50㎝間

植付け

 果実が直接日光に当たると裂果しやすくなるので、1条植えの場合は花房を

北側に向けて植付けましょう。

トマトトーンによるホルモン処理

 1段目の花房の花が3つ開花したら、トマトトーン50倍を花房全体に噴霧して

確実に着果させましょう。この作業をやらないと、大玉トマトの1段目の実

まず太りません。

青空土男から4月の農作業アドバイス★

 準備は早く、畝は高く、地温を確保!


ポイント1 まずは特性を知る

 キュウリやトマト、ナス、ピーマンなどの夏野菜の生育に適した気温は25℃

程度ですが、春に植付けるときには適温より低い条件でスタートすることになり

ます。

 そのため、天気が悪く極端に気温が低かったり、土の温度が低い場合は根が

うまく張らず順調に生育しません。

 早期から良い実を採るには、植付けた後すぐに活着させ、順調に生育させる

ことです。「土づくり」「施肥」「畝立て」「マルチング」は重要な作業とな

ります。


ポイント2 定植1週間前に完了

 土づくりはなるべく早く始め、堆肥を施した後に深耕します。施肥と畝立ては

遅くとも定植の1週間前には行い、畝はかまぼこ型で大雨でも冠水しないように

なるべく高くしましょう。畝ができれば直ちに黒マルチを張り、地温は最低でも

12℃を確保しましょう。

 定植する3日前には植穴を掘り、たっぷり水をやっておき、植付けは暖かい日

を選んで行い、苗にも潅水しておきます。




ポイント3 深植えは禁止!

 植穴にアブラムシ等を予防するための粒剤(スタークル粒剤など)を施して

よく混ぜ、植付けます。深植えは避け、根鉢が盛り上がるように浅く植えましょ

う。植付けた後は、鉢の土と圃場の土が密着するよう潅水します。

 農薬は登録内容を確認し、使用しましょう。



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