春植えの野菜、どこに何を植えるか早めに計画しよう!
新年度の作付け計画を立てる時期となっています。
限りある圃場のなかで、どこにどんな野菜を栽培するのか面積配分をどうするかなど、栽培作物や面積に応じた計画が必要となります。
また、作物ごとの性質、圃場の性格(水はけ・日照)も考慮し、計画しましょう。
特に春・夏野菜は草丈が高く、長期間栽培するものも多いため、日照も考慮し、栽培する作物全体に太陽光が当たるように作付けを行います。
計画の立て方の順番
①栽培したい作物を選びその作物を中心に栽培計画を作成します。その際に連作にならないように作物の選定を行います。連作障害※Aを回避するにはおおむね4~5年の遊作※Bが必要となることがあるので、作付けを記録しておき、次年度に活用していきます。
②栽培する時期・期間、草丈・大きさ、さらに乾燥に強いもの・水を多く必要とするものなどと栽培する作物の特徴を調べ、良い組み合わせとなるように検討しましょう。
(例)水を多く必要とするキュウリ・ナスなどの隣にトマト・サツマイモを植えると樹勢が強くなりすぎるため作付けを回避した方が良いでしょう。
※A 連作障害
同じ種類の野菜を同じ場所に毎年続けて栽培(連作)すると生育の悪くなるものがあります。これは、土の中の養分や微量要素が偏ったり、土壌病害虫が多くなるなどの原因によって起こる現象です。
連作障害が出にくい野菜
サツマイモ・カボチャ・タマネギ・ニンニク・スイートコーン・シソ
※B 輪作
同じ科の野菜の作付けを、何年か休んで他の科の野菜を作る方法。
合理的な輪作の基本形は、[イネ科作物]→[マメ科作物]→[根菜類]です。イネ科作物は有機物の還元量が多く、地力を増強する性質があります。マメ科作物は窒素固定により土壌中の窒素量を増加させます。(植物主要成分が土中に補給されます)根菜類は根の分布、収穫作業等により耕土を深く起こすことになり、深耕的な作用をします。
好ましい輪作・作付け(例)
(スイートコーン → ブロッコリー )
( ネギ類 → キュウリ )
(サトイモ → 早生玉葱 )
( ダイコン → カボチャ・スイカ )
(ジャガイモ → にんじん )
( ジャガイモ → トウモロコシ → ダイコン )
(スイートコーン → にんじん )
(ホウレンソウ → 葉ねぎ )