2023年7月1日土曜日

7月 やさいの時間

Q 梅雨明け後、気を付けることは?
A 土の水分を急激に変化させないこと!また、地温が上がりすぎないように対策を!

夏野菜の梅雨明けからの管理

気象庁の3か月予報によると、今年の梅雨入りは平年並み、梅雨明けは平年並みか遅めの予想となっています。四国地方の梅雨明けは例年では7月中旬頃です。梅雨明け後は急激に高温・乾燥の環境となるため、生理障害が発生したり生育不良が起きることがあります。高温に対する対策や、土壌水分を急激に変化させないように管理をしましょう。

ポイント① 上手な潅水

晴天が続くと急激に土壌水分が失われるので、作物の様子や土壌の乾きを観察し、潅水しましょう。一度に多量に潅水するのではなく、毎日作物に必要な量を潅水します。潅水する時間帯は、早朝か気温が下がる夕方以降に行いましょう。日中に水を溜めるような潅水は、昼以降の気温の上昇で水温が上がることや、過湿によって傷が痛むことがあるので避けます。

作物が大きくなってからの一日あたりの潅水量の目安(1株当たり)

トマト・ミニトマト・・・1~2ℓ
キュウリ・・・2.5~3ℓ
ナス・・・1.5~3ℓ

※ナスの潅水量に幅があるのは根が乾燥にも強いためで、収量を上げるには潅水量を多くします。

ピーマン・・・2~3ℓ

ポイント② 地温を上げない管理

キュウリ・トマト・ナス・ピーマンの地温の適温は20℃前後です。黒マルチを敷いている場合は、梅雨明け後は地温が高くなりすぎているので畝のマルチの上に藁などを敷くか、白黒マルチ(上が白)を敷いて地温の上昇を防ぎましょう。
※畝間の溝にも根は伸びていますので、畝かんにも藁などを敷くと土壌の乾燥から根を守り、地温も上がりにくいため生育が安定します。




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