2022年12月1日木曜日

青空土男から12月の農作業アドバイス 伊予柑

伊予柑は、収穫前の防除と

      「」を適切に!


収穫前防除



〇腐敗防止 

二剤を混用して散布します。


トップジンM水和剤 2000倍(かんきつ・みかんともに収穫前日まで5回以内)
   +
ベフラン液剤25   2000倍
(かんきつ〈みかん除く〉は収穫前日まで2回以内、みかんは収穫前日まで3回以内)
〇ヘタ落ち防止
   マデックEW  2000倍(6割以上着色で散布・収穫開始日の2010日前1回)


収穫

 収穫時期が遅いほど着色が進み、糖度が高くクエン酸は低くなります。
 12月中旬頃から、7~8割以上着色した果実を分割して採収します。

 

貯蔵管理

収穫した伊予柑は、果皮の腐敗や果肉内の水分の減少を防ぐため、乾燥させる「予措」という処理を行います。予措をすることで鮮度を保ちながら、長期間の保存を可能にします。
○貯蔵の仕方
 ①入庫は1坪当たり1t(65c/s・キャリー当り16)程度とし、コンテナ同士と壁の間隔は20㎝とする。
 ②床面には、すのこ・りん木等で空気が循環できる隙間を確保する。
※空気の循環にはトイレファン等を利用する。
 ③分割採収して着色度合により選果し、着色度合、階級別に分けて別々のコンテナで貯蔵管理をする。












   収穫直後の予措は特に多湿に成りやすいので、常温で風通しの良好な場所で行い、減    量度合は3~5%とする。
   日中、暖かい時は戸や窓を開放するか換気扇で強制排気を行う。
   大玉果実(特に着色不足・ス上がりの懸念の有るもの)は別コンテナで管理し2月下旬までに出荷できるよう管理をする。
   コンテナ上段は乾燥しやすいので、循環の空気が直接当たらないようにコモ等で覆う。
   倉庫内で極端に乾く場所がある場合は間仕切りを行い別管理する。
※着色には温度と湿度が必要だが、過剰な加温・過湿は品質低下・腐敗の原因となる。


温州みかん・伊予柑

マシン油乳剤の散布

収穫後10日くらい経ち、樹勢が回復したら、ハダニ類の越冬卵やガラムシ類を対象に12月中旬~1月中旬の間でマシン油乳剤を45倍で散布します。

※赤字の農薬は、毒物劇物農薬に該当します。ご購入には印鑑が 必要ですのでご持参ください。






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