2022年10月1日土曜日

10月 おこめ

 

 刈取り時期は例年より早い予想!


今年は梅雨明けが例年より早く、気温も高く推移しています。出穂時期は、極早生品種

(あきたこまち・コシヒカリなど)が平年より早く、肥料抜けが良い所はかなり早くなって

います。また、出穂以降も気温の高い傾向は続くと思われますので、どの品種も例年より早

い時期での刈取りとなる予想です。

 刈り遅れにならないように早めに準備を行い、適期に収穫しましょう。

水管理

 落水が早いと登熟不良になるため、土壌水分を80%に保ち、刈取り3日前を目安に落水し

ます。また、台風が来るときは深水にしておきます。

収穫

 刈り遅れると品質が低下するため、天候や面積を考慮しながら収穫を始め、収穫適期内に

終わらせましょう。

 「あきたこまち」や「コシヒカリ」は出穂から30〜32日経ったころで、株の中で一番草丈

の長い穂が80%程度黄化したら刈取ります。

 「にこまる」は出穂から42〜48日経った頃で、株の中で一番草丈の長い穂が85%程度黄

化したら刈取ります。

※出穂:穂が圃場の半分ぐらい出た日

 刈取り適期の期間は「コシヒカリ」6〜7日間、「あきたこまち」7〜9日間、「ヒノヒ

カリ」「にこまる」9〜11日間です。刈り遅れると「胴割れ米」が発生したり、光沢が悪く

「茶米」が多くなるなど品質が低下します。

乾燥・調整

 収穫した生籾は、すぐに乾燥を開始しましょう。高水分のまま長時間放置すると、「茶

米」や「ムレ米」が発生したりするので注意してください。高温での急激な乾燥を避け、乾

燥速度は1時間当たり0.6%の乾燥率となるよう火力を調整して仕上げ、玄米水分14.5%を

目標に乾燥します。

 高水分米の急激な乾燥や過乾燥は、胴割れや食味低下の要因となります。




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