2017年6月1日木曜日

6月 水稲


土づくり(10㌃当たり)


 稲の生育を助けるため、田植えの10日前までに左記の土壌改良材をいずれか必ず施します。

・粒状珪酸苦土鉄   120㌔

・鉄強化美土里   60㌔

※野菜や麦類跡地では、残さの腐熟を促すため、元肥用の豊土サングリーンを5~10
 ㌔施します。

倒伏軽減施肥基準

野菜跡地などの場合に施します。


病害虫防除薬剤の箱施用(1箱当たり)

田植え前日か当日に必ず箱に施します。

極早生品種

フルサポート箱粒剤   50㌘(いもち病や紋枯病、害虫の同時防除)

中生品種及びいもち病の多発地域

デジタルバウアー箱粒剤   50㌘
              (いもち病やツマグロヨコバイ、ウンカ類の同時防除)

栽植密度


 一株3、4本で、あきたこまちとコシヒカリは坪当たり50~60株、にこまるは37~50株を植えます。

ジャンボタニシ対策(スクミリンゴガイ)


 早期発見に努め、貝や卵塊を見つけたら、物理的防除(補殺)や薬剤防除をしましょう。また、厳冬期は耕起等をし、越冬する貝を砕きます。

薬剤防除(移植後・10㌃当たり)

・ジャンボたにしくん(殺貝効果)1~2㌔(収穫60日前まで2回以内)

・スクミハンター(食害防止効果・残効2週間)1~2㌔
                         (収穫45日前まで3回以内)

※いずれも、3~5㌢の湛水状態で均一に散布し、散布後7日間は落水やかけ流しを
 せず、湛水状態を保ちます。

普通化成施肥基準(表1~3)


表1

表2

表3

省力施肥基準


除草剤使用基準


除草剤使用の注意事項

・雑草の多い圃場は体系防除をします。

・レンコンやクワイ、セリなどは生育を阻害する恐れがあるため、隣接する圃場に十分
 注意します。

・アオサが多発するところは発生後では、除草剤の拡散が悪くなるため、田植え直後に
 使います。

・高温時は、クリンチャーバスME液剤の散布を避けます。展着剤は使わないでくださ
 い。

水管理

・植付け後から活着期・・・湛水

・分けつ期・・・浅水間断潅水

・中干し・・・目標茎数の70~80㌫で開始

 省力施肥と疎植栽培は、強い中干しを避けます。

目標茎数


・あきたこまち・・・24本

・コシヒカリ・・・22本

・にこまる・・・28~32本

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