2016年5月1日日曜日

5月 水稲


育苗

床土準備


 農協育苗培土またはPH5~5.5に調整した、病害虫のない清潔な土壌を使います。床土は10㌃当たり100㍑を準備します。

種子の処理順序

乾籾→塩水選→水洗い→種子消毒→浸種→催芽→播種
 ※必ず3年に1度は種子を更新します。

塩水選


 籾種を10㌃当たり4㌔準備し、塩水選をした後に水洗いします。水10㍑に対し、食塩2㌔を入れ、塩水選の比重を1.13にします。

種子消毒


 スポルタックスターナSE200倍とスミチオン乳剤1,000倍を混用し、24時間浸漬します。
 ※処理中は時々、かくはんしましょう。
 消毒は綱袋を使います。袋には、8分目程度を目安に入れます。

播種時期と浸種日数


 発芽を均一にするため、鳩胸状態になるまで浸種します。積算温度は100℃で、種子消毒日数は浸種日数に含みます。(下記の図と表を参照)
 田植え予定日から逆算して20~25日前に播種します。



播種と栽培密度


 良質な苗を作るためには、薄播きが大切です。催芽籾を1箱あたり180㌘を播きます。1坪当たり50~60株、1株当たり3~4本植えます。10㌃当たりで16~20箱ほど必要です。

野菜・麦作跡地の残さ腐熟促進

豊土サングリーン元肥用   5~10㌔

温度管理の目安

コシヒカリ・あきたこまち






にこまる

出芽長2㌢程度で硬化します。にこまるは伸びやすいため注意しましょう。






土壌改良剤(10㌃当たり)


 稲の生育を促すため、田植えの10日前までにいずれかの土壌改良剤を施します。

粒状珪酸苦土鉄   120㌔

鉄強化美土里   60㌔

病害虫防除

防除の基本は箱施用から

使用農薬と対象病害虫

極早生品種(コシヒカリ・あきたこまち)

 フルサポート箱粒剤(移植2日前~移植当日)

  ≪対象病害虫≫
   いもち病・紋枯病・ツマグロヨコバイ・ウンカ類・イネミズゾウムシ
   コブノメイガ・ニカメイチュウ

中生品種及びいもち病多発地域

 デジタルバウアー箱粒剤(移植3日前~移植当日)

  ≪対象病害虫≫
   いもち病・ツマグロヨコバイ・ウンカ類・イネミズゾウムシ
   イネドロオイムシ・フタオビコヤガ・コブノメイガ・ニカメイチュウ

使用方法


 移植前日~当日に1箱当たり50㌘を均一に散布し、葉に付着した薬剤を払い落とします。

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